小・中学生のインターネットの利用状況についてのアンケート調査

  • 調査期間
  • 2008/10/23~2008/10/27
  • 調査対象
  • 全国の「サークルリンク」会員の小学生・中学生 752人(女の子503人、男の子249人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

インターネットの利用状況について、全国の小学生・中学生を中心とした『サークルリンク会員』に対し調査を実施した。パソコンでインターネットを使っていると回答した子供に、自分専用のパソコンはありますか?と聞いたところ、およそ2割(19.2%)が自分専用のパソコンを持っている事がわかった。学年別で見ると、自分専用のパソコンを持っている子供は、小学生は低学年から高学年まで17%程度であまり変わらないのに対し、中学生では25.5%に増加する事から、中学の入学祝いなどに買ってもらっている子供が多いのではないかと思われる。また、女の子(16.3%)と比べると男の子(25.1%)の方が自分専用のパソコンを持っている割合が高くなっている。インターネットの利用暦は、45%程度は「3年未満」と回答。小学校低学年から高学年にかけては段階的に利用年数が伸びているが、小学校高学年から中学生にかけては「3年以上」利用している子供の割合に大きな変動は見られない。また、女の子より男の子の方が「5年以上」と回答した割合が高く、男の子の方が早くからインターネットを利用している事がわかった。インターネットを使うようになったきっかけでは「家族に薦められて」25.5%が最も多く、次いで「学校の授業」19.3%、「友だちに聞いて面白そうだったから」18.1%と、他者の影響が強く見られた。特に小学校低学年は44.4%が「家族に薦められて」と答えており、その他の理由と大きな差が見られた。また、小学校高学年と中学生では「学校の授業」をきっかけに始めた子供が増えている。「ゲームの通信対戦」をきっかけに始めたのは男の子の小学校低学年に多く見られた。サークルリンク以外のインターネットの利用目的では、「ひまつぶし」52.0%や「遊びや趣味の情報収集」45.5%、「オンラインゲームで遊ぶ」36.4%が上位3位を占めた。「ひまつぶし」と「遊びや趣味の情報収集」は年齢が上がるにつれ高くなり、「オンラインゲームで遊ぶ」は反対に低くなる。また、中学生では「誰かとやりとり」や「自分のブログやホームページの作成」など、自ら情報を発信する目的にもインターネットを使っている模様が窺える。

調査結果

自分専用のパソコンはありますか?(パソコンでインターネットを使っている子供)
インターネットを使っている端末は?と尋ねたところ、全体のおよそ96.9%が「パソコン」と回答。その他の端末として回答された「Wii」、「携帯電話・PHS」、「プレイステーションポータブル(PSP)」は、女の子より男の子の利用が高く、男の子はゲーム機を使ってインターネットを利用する傾向が強い事がわかった。また、中学生は「携帯電話」20.4%と「プレイステーションポータブル(PSP)」11.2%によるインターネット利用の割合が高くなっており、外出先で利用が増えている事も考えられる。
インターネットを始めてどれぐらいになりますか?(n=752)
1日あたりのインターネットの利用時間を聞くと、およそ8割の子供は「3時間未満」という結果になった。学年別に見ると、学年が上がるにつれ利用時間も長くなる傾向がはっきりと見て取れたが、1日に「3時間以上」利用する子供はどの年代を見ても2割未満となっており、このあたりがボーダーラインの模様。また、性別で見ると「3時間以上」利用している子供は男の子の方が多く、ここでも男の子の方がインターネットを多用している事が窺える。
インターネットを使うようになったきっかけは何ですか? (単位:%)
合計女の子男の子小学校
低学年
小学校
中学年
小学校
高学年
中学生
家族に薦められて25.527.820.944.431.823.321.7
学校の授業19.320.516.911.18.919.930.9
友だちに聞いて面白そうだったから18.118.317.75.614.518.921.7
テレビを見て知りたい情報があったから16.414.919.30.014.515.921.7
雑誌を見て知りたい情報があったから15.215.714.10.014.015.617.1
ゲームの通信対戦8.05.014.116.79.56.010.5
学校の宿題7.07.26.80.03.96.911.8
その他24.924.326.127.828.524.621.1
サークルリンク以外で、インターネットを何のために使っていますか? (単位:%)
合計女の子男の子小学校
低学年
小学校
中学年
小学校
高学年
中学生
ひまつぶし52.052.950.233.344.754.356.6
遊びや趣味の情報収集45.541.753.011.134.147.158.6
オンラインゲームで遊ぶ36.433.043.461.137.436.731.6
勉強の情報収集25.526.423.75.618.427.530.9
誰かとやりとり(メールやチャット、掲示板への書き込みなど)23.022.324.50.011.724.136.2
自分のブログやホームページの作成13.613.314.15.610.110.925.7
インターネットへアクセスする場所を問うたところ、最も多かったのは「自宅」95.1%だった。しかし、学年別で見ると、小学校低学年では「自宅」での利用は77.8%と、およそ4人に3人にとどまり、「学校」5.6%や「その他」16.7%での利用が他の年代に比べて多くなっている。また、主に自宅でインターネットを利用している子供に、自宅のどこでアクセスしますか?と聞いたところ、全体では「家の居間」と回答した子供が56.6%と半数以上となった。中学生になるとおよそ2割の子供が「自分の部屋」19.6%でと答えている。小学校中学年では「親の部屋」で使う子供が18.6%と他の年代よりも多く、「家の居間」という回答は50%を切る結果となっている。
調査実施先:バンダイネットワークス(株)/(株)ネットマイル