シニア世代の介護意識調査 |
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調査結果の概要
ユニ・チャーム(株)では、介護に関する意識調査を実施。両親、配偶者など身近な人に介護が必要になった場合は、どちらも「できる限りの範囲で介護したい」がトップ。次いで「精一杯介護したい」が続く。特に長年連れ添う配偶者に対しては、3割の人が「精一杯介護したい」を選択するなど、全般に親しい人の介護には積極的に関わっていきたいという意向が窺えた。ただ、配偶者の介護については若干の性差が見られ、「精一杯介護したい」は男性37.5%に比較して女性は27.6%と10%もの差が。対象に「できればしたくない」は、男性7.1%に対して女性は12.0%で、女性の方がやや配偶者介護に後ろ向きである傾向が見られる。実際に介護する時は『在宅』での介護が81.7%と非常に高い結果となり、その内訳は「在宅でヘルパーなどプロの手を借りて」が52.8%。次いで「在宅で兄弟や子供と分担して」が17.2%となっている。自分が介護を受ける時もこの傾向は同様で、6割近い人が自宅での介護を希望している。日常生活のさまざまな場面で介助が必要となった時、最低限自力でしたい事は、「排泄」92.1%が最も多く、また、自分が介護をする時に一番大変だと思われる事でも「排泄」57.2%がトップで、2位の「入浴」36.3%を大きく引き離す結果となった。介護下での理想的な排泄ケアとは?自分が介護をする時も、受ける時も、トイレでの自立排泄の意向は高く、特に自分の排泄でその傾向はより顕著だった。トイレ排泄の捉え方は、介護する時も、受ける時も7割以上が「リハビリになり寝たきりを予防」と回答。さらに「本人の自尊心を保つために必要」も6割以上で、「負担」と考えるのではなく、積極的な意味を見出していることが分かる。自分に排泄ケアが必要になった時にして欲しい相手は、「配偶者」43.4%、「施設や病院の職員」25.3%、「娘」14.6%という結果になったが、男女別に見ると、男性は66.7%が「配偶者」を選んだのに対し、女性は「施設や病院の職員」32.7%、「娘」25.1%が続き、「配偶者」は20.7%。男性は妻を頼りにしているものの、女性は夫を当てにせず介護のプロや娘を希望しており、夫婦の意識にはギャップがあるようだ。
調査結果
- 介護下での理想的な排泄ケア
- <自立排泄をしばしば失敗するような状況になった時> (単位:%)
自分が介護をする時 自分が介護を受ける時 大変でもトイレやポータブルトイレで排泄 55.5 62.4 無理するくらいならおむつで排泄 44.1 37.3 - トイレ排泄をどのように捉えていますか? (単位:%)
自分が介護をする時 自分が介護を受ける時 リハビリになり寝たきりを予防 70.3 71.0 本人の自尊心を保つために必要 63.9 61.6 トイレ排泄できないとかわいそう 42.8 43.4 トイレ排泄は本人に負担 7.9 3.3 トイレ排泄は自分に楽 14.4 31.5 トイレ排泄は自分に負担 7.7 10.3 - 自分に排泄ケアが必要になった時にして欲しい相手 (単位:%)
全体 男性 女性 配偶者 43.4 66.7 43.4 娘 14.6 3.7 25.1 息子 0.7 0.4 1.1 息子の配偶者 1.2 1.1 1.3 ホームヘルパー 11.3 8.2 14.2 施設や病院の職員 28.3 17.6 32.7 ※ 配偶者から排泄ケアを受ける事になったら、どのように思うかも聞いてみると、男性は半数以上の54.7%が「仕方がない事だ」と回答しましたが、女性は46.9%が「できればしてもらいたくない」を選択。また、「絶対にしてもらいたくない」も14.9%と、男性に比べて高い比率となった。