世論調査「臓器移植」

  • 調査期間
  • 2008/09/11~2008/09/21
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 1,770人
  • 調査方法
  • 面接聴取法

調査結果の概要

全国の20歳以上の男女に、臓器移植に関する調査を行った。まず、臓器移植に対する関心の有無を問うたところ、「関心がある」とする者の割合が60.2%、「関心がない」とする者の割合が39.8%となっており、性別に見ると、大きな差異は見られない。臓器移植に「関心がある」と答えた者に、その理由を聞くと、「テレビ・ラジオで話題になっているから」70.0%とする者の割合が最も高い。臓器の移植に関する法律では、脳死での臓器提供には生前、本人の意思で書いた書面による臓器提供の意思表示とその意思表示に対する家族の承諾の両方が必要となっている。この事を知っていたか聞くと、「知っていた」とする者の割合が80.5%、「知らなかった」とする者の割合が19.5%となり、性別に見ると、大きな差異は見られない。仮に、自分が脳死と判定された場合、心臓や肝臓などの臓器提供をしたいと思うか?を問うと、「提供したい」とする者の割合が43.5%、「提供したくない」とする者の割合が24.5%となっている。また、心臓が停止し、死亡と判断された際、腎臓や眼球などの臓器提供をしたいと思うか?の設問では、「提供したい」とする者の割合が44.7%、「提供したくない」とする者の割合が25.4%となっている。15歳未満の者からの臓器提供ができない事について尋ねると、「できないのはやむを得ない」とする者の割合が21.2%、「できるようにすべきだ」とする者の割合が69.0%となっており、性別に見ると、大きな差異は見られない。臓器移植について十分な情報が得られていると思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が12.3%、「そう思わない」とする者の割合が82.9%となっている。臓器移植に関してどのような情報がほしいか聞いたところ、「臓器移植の安全性など移植医療の情報」を挙げた者の割合が49.2%で最も多く、これに「臓器移植に要する費用などの情報」45.6%、「臓器移植の実施状況」39.7%などの順となっている。

調査結果

臓器移植に対する関心の有無
関心を持った理由(臓器移植に「関心がある」と答えた者)
脳死での臓器提供において本人意思表示と家族の承諾が必要な事についての認知度
脳死判定後の臓器提供(心臓や肝臓など)に対する本人意思
※「提供したい(「どちらかと言えば提供したい」含む)」とする者の割合
今回調査:43.5%男性:43.3%女性:43.7%
※「提供したくない(「どちらかと言えば提供したくない」含む)」とする者の割合
今回調査:24.5%男性:25.2%女性:23.8%
心臓停止後の臓器提供(腎臓や眼球など)に対する本人意思
※「提供したい(「どちらかと言えば提供したい」含む)」とする者の割合
今回調査:44.7%男性:45.1%女性:44.3%
※「提供したくない(「どちらかと言えば提供したくない)含む)」とする者の割合
今回調査:25.4%男性:25.3%女性:25.5%
15歳未満の者からの臓器提供ができない事についてどう思うか?
※臓器移植ができないのは「やむを得ない(「どちらかと言えばやむを得ない」含む)」とする者の割合
今回調査:21.2%男性:22.0%女性:20.5%
※臓器移植が「できるようにすべきだ(「どちらかと言えばできるようにすべきだ」含む)」とする者の割合
今回調査:69.0%男性:69.4%女性:68.6%
臓器移植に関する情報を十分得ているかどうか?
※「そう思う(「どちらかと言えばそう思う」含む)」とする者の割合
今回調査:12.3%男性:12.7%女性:11.9%
※「そう思わない(「あまりそう思わない」含む)」とする者の割合
今回調査:82.9%男性:83.7%女性:82.2%
臓器移植についてどのような情報がほしいか?(今回調査)
調査実施先:内閣府