在中日系企業の日本人経営管理者の意識調査 |
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調査結果の概要
在中日系企業の日本人経営管理者を対象に、中国従業員の活用状況および活用方法について意識調査を行った。その結果、中国人従業員を採用する理由では「人件費が安い」32%が首位となっている。「ITや理工系の人材が不足しているから」16%との回答はあまり高くなく、日系企業の中国進出の最大の目的は依然として「人件費の安さ」にあるという事が窺える。採用の際、日系企業が最も重視しているのは「人間性」59%が最も多く、次いで「仕事の経験」41%となっており、現地では中途採用が多い実態が窺える。中国人従業員を採用してよかった事を挙げてもらうと、「仕事の効率が高い」41%が1位。以下、「仕事の覚えが速い」24%、「考える力がある」12%と続き、一方、困った事では「評価・給料にこだわる人が多い」「公私を区別しない」同41%、「すぐ辞めてしまう」35%、「協調性が無い」29%などが上位に挙げられた。中国スタッフをうまく活用する方法としては「教育訓練が不可欠である」47%、「成果主義を導入する」41%、「責任ある仕事を任せる」35%という回答が多かった。この回答から、日本の企業文化、日本のやり方に適応して欲しい(教育訓練)一面と、中国人の考え方に柔軟に対応しようとする一面(仕事の任せ方、成果主義)が窺える。
調査結果
調査実施先:学校法人 産業能率大学国際経営研究所