日本人の入浴に関する調査1(2) |
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調査結果の概要
(1より続く)誰と一緒にお風呂に入りたいか?聞くと、殆どの人が「一人での入浴」を希望しており、男女別に見ると、女性が76.8%、男性が62.9%と、女性の方が「一人で」の入浴を望む傾向が強い。ただし、小学生以下の子供がいる人では、男性(父親)の45.6%、女性(母親)の30.6%が「子供と」入ることを望んでいる。11月22日の『いい夫婦の日』にちなんで、既婚者に夫婦のいい関係と入浴について尋ねた。夫婦でお風呂に入る事を「良い事だと思う」と言う人は65.6%で、男女別に見ると、肯定派は男性が73.6%と、女性の57.4%をかなり上回った。そして、夫婦での入浴は、夫婦の良い関係作りに役立つか?と尋ねると、「役立つ」との回答は女性56.5%よりも男性71.0%の方が多かった。『夫婦で一緒に入浴』の希望を尋ねたところ、「妻と一緒に」を希望する男性は45.4%であるのに反し、「夫と一緒に」を希望する女性は25.2%。「一緒に入りたくない」という女性が37.7%と、男性の9.1%の4倍の割合に。実際に夫婦で入浴する事が「ある」人は39.3%。「ない」人の方が60.7%と圧倒的に多い。が、年代別に見ると、20代は「夫婦で入浴」する人は約7割、30代が約5割と多く、年代が高くなるにつれ減少する。夫婦で入らない理由は男女とも「入浴の時間帯が異なる」が最も多く、次いで、男性は「狭い」35.4%。一方、女性は「夫と入るとリラックスできない」38.5%が4割。さらに「バスタイムを楽しめない」21.6%も2割おり、『お風呂は一人で楽しみたい』志向が強いようだ。浴室に関する悩みは?「カビ」、「排水溝の髪の毛や汚れ」等、汚れに関するものが上位を占め、特に女性で顕著だった。一方、男性は『狭さ』に関するものを挙げる人が多かった。カビ予防のために最も多くの人が実施している対策は、「入浴後、窓を開けたり換気扇を回す」80.2%であった。
調査結果
1より続く - お風呂は誰と入りたいですか?(全体) (単位:%)
女性 男性 小学生以下の子供のいる人 女性 男性 一人で 76.8 62.9 58.9 30.9 恋人と 7.6 15.2 0.5 2.5 配偶者と 5.9 10.3 7.7 14.2 子供と 5.7 8.7 30.6 45.6 家族全員 0.4 1.3 2.4 6.9 - 夫婦でお風呂に入ることは良い事だと思いますか?(全体:既婚者)(n=1,030)
※ 「良い事だと思う(「とても良い事だと思う」含む)」の割合は、全体:65.6%、女性:57.4%、男性:73.6%となり、夫婦でお風呂に入るメリットを挙げてもらうと、「リラックスして会話を楽しめる」59.0%、「二人だけの時間が持てる」44.3%、「お互いの体調や状態がわかる」39.4%、「経済的」36.3%、「いつまでも恋人気分」34.7%が上位を占め、男女別で見ると、男女共に「リラックスして会話が楽しめる」が最も多く、次に「二人だけの時間が持てる」となった。しかし、女性は「経済的」、男性が「お互いの体調や状態がわかる」が3位となり、女性の方が合理的な一面が垣間見えた。 - 夫婦で入浴するのは、夫婦の良い関係作りに役立つと思いますか?(同上)
- 夫婦で一緒に入りたいですか(同上)
- 夫婦で入浴する事がありますか?(全体:既婚者)(n=1,030)
- 夫婦だけで入浴する事がない理由は何ですか?(上記設問で「ない」と回答した人)(n=625) (単位:%)
女性 男性 入浴の時間帯が異なる 51.1 48.0 狭い 28.7 35.4 妻(夫)と入るとリラックスできない 38.5 14.8 忙しい 15.5 11.9 入浴に時間をかけたくない 10.1 9.4 気まずい 9.5 8.7 バスタイムを楽しめない 21.6 6.9 恥ずかしい 16.7 5.4 - 浴室に関する悩みは何ですか? (単位:%)
女性 男性 1 カビ 42.7 カビ 37.4 2 排水口の汚れ 41.8 排水口の汚れ 32.4 3 鏡の汚れ・曇り 34.5 バスタブが狭い 25.3 4 狭い 23.5 狭い 25.2 5 換気が悪い 22.0 鏡の汚れ 24.6 - カビ予防のために実施していることは何ですか?(カビ予防のために何らかの手立てをしている人)(n=1,168)
※ 浴室に関する悩みの筆頭が「カビ」であったにもかかわらず、カビを予防するために何もしていない人が52.6%もいた。また、“カビやヌメリの原因”を知っている人は52.7%に留まっているのが現状だった。