全国の獣医師に聞いた日本の高齢ペット(犬・猫)に関する調査(1)

  • 調査期間
  • 2008/08/04~2008/08/12
  • 調査対象
  • 全国の動物病院及び関連団体 4,704件対象(回収:307件)
  • 調査方法
  • FAX調査

調査結果の概要

日本ヒルズコルゲート(株)が、全国の動物病院などを対象に行ったアンケート調査によると、これまでに接した犬の最高齢は「24歳(人の112歳に相当)」のメスの雑種だった。加齢が早く換算式が異なる大型犬では「19歳のオスのシベリアンハスキー」が最高で、人に換算すると138歳だった。猫の最高齢は「30歳(人の136歳に相当)のオスの雑種」だった(2に続く)。

調査結果

≪このリリースに関するお問い合わせ先≫
(株)電通パブリックリレーションズ
PRソリューション室 メディアリレーションズ1部
小糸様 ・ 下山様
TEL:03-5565-6756  FAX:03-5565-4467
これまで接した“最高齢の犬と猫(現存する犬と猫に限定)”の年齢について教えて下さい(n=297)
<犬の最高齢の上位(1~3位)>
順位種類年齢人間での
想定年齢
性別都道府県
1雑種24112メス東京
2雑種22104オス山形
雑種22104メス東京
マルチーズ22104オス三重
3雑種21100メス岡山
雑種21100メス北海道
柴犬21100オス埼玉
雑種21100オス東京
雑種21100オス宮崎
ミニチュアダックスフンド21100オス東京
ヨークシャテリア21100メス大阪
雑種21100メス埼玉
柴犬21100メス栃木
雑種21100オス静岡
<大型犬の最高齢の上位(1~4位)>
順位種類年齢人間での
想定年齢
性別都道府県
1シベリアンハスキー19138オス兵庫
2シベリアンハスキー17124メス北海道
シベリアンハスキー17124オス兵庫
4エスキモー16117オス北海道
<猫の最高齢の上位(1~3位)>
順位種類年齢人間での
想定年齢
性別都道府県
1雑種30136オス岩手
2日本猫26120メス山形
日本猫26120メス東京
雑種26120メス東京
3雑種25116メス東京
日本猫25116オス岐阜
ちなみに、過去に“ギネスブック”で認定された最高齢の犬は豪州の29歳5ヶ月(人間の133歳に相当)の中型犬で、品種は「オーストラリアン・キャトルドッグ」。猫の最高齢は米国の34歳2ヶ月(人間の152歳に相当)で、「レックス」と「スフィンクス」の混血種。
【参考】
全国の各病院からの回答より、来院する犬の全体の平均寿命は「11.7歳」、猫は「12.5歳」。それに比較すると最高齢の「24歳」の犬と「30歳」の猫は、平均寿命の倍以上も長く生きている大変長寿なペットである事がわかる。ちなみに、「最高齢の犬/猫」の年齢を平均すると、犬は「18.6歳」、猫は「20.8歳」であった。
来院する犬/猫の平均寿命
犬の最高齢の平均11.7歳(n=297)
猫の最高齢の平均12.5歳(n=290)
最高齢の犬/猫の平均年齢
犬の最高齢の平均18.6歳(n=297)
猫の最高齢の平均20.8歳(n=304)
【参考】
犬や猫の加齢スピードは人間よりも早く、大型犬は1年で7歳、小・中型犬や猫は1年で4歳も歳をとる。これらのペットに白髪が増えるなど加齢による身体の変化が始まるのは、大型犬では平均「7.1歳」から。小・中型犬はそれより「2歳」以上遅く、平均「9.3歳」から変化が見られる。また、認知症など高齢期特有の病気が発症するのは、大型犬で「10.6歳」、小・中型犬が「13.3歳」となっている。猫の加齢による変化が見られるのは平均「10.9歳」。病気の発祥も平均「15.0歳」と、犬に比較すると加齢のサインが遅くなっている。
ペットの見た目や運動量に変化が生じる年齢(平均)
小・中型犬  9.3歳(n=303)
大型犬  7.1歳(n=303)
10.9歳(n=301)
高齢期特有の症状がみられる年齢
小・中型犬13.3歳(n=301)
大型犬10.6歳(n=282)
15.0歳(n=260)
【参考】
ペットの病気の早期発見や予防につながるのが、獣医師による健康診断。そこで、定期的に健康診断を受けている高齢ペットの割合について聞いてみると、高齢犬では20.8%と5頭に1頭が受診しており、高齢猫は12.9%と犬の割合に劣るものの1割以上が診断を受けており、飼い主と獣医師による健康管理が行われている事がわかった。
定期的な健康診断を受ける高齢犬/猫の割合(平均)
高齢犬20.8%(n=296)
高齢猫12.9%(n=296)
2に続く
調査実施先:日本ヒルズ・コルゲート(株)