若者の「政治」と「選挙」に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2008/08/22~2008/09/05
  • 調査対象
  • 調査方法
  • 自記式/Webアンケート

調査結果の概要

次の総選挙には行くけれど、政治への期待は低い―。総合人材サービスの(株)パソナグループが若者を中心に『選挙』をテーマにアンケートを実施したところ、このような結果が出た。強いリーダーシップを持った首相を求めている事も明らかになった。まず、政治に対する基本的な意識について尋ねると・・・『テレビで政治に関するニュースをよく見る』に「あてはまる(「どちらかといえばあてはまる」含む~以降「あてはまる」とのみ称す)」の回答は55.8%と過半数を超え、『政治に関心がある』では44.2%と、「あてはまらない(「どちらかといえばあてはまらない」含む)」22.7%のほぼ2倍の割合となった。また、『まだ明らかになっていない政治家の不正がたくさんあると思う』については「あてはまる」との回答が91.4%と圧倒的に多く、この事に関連するためか、社会を良くするために誰の力が必要か?の問いに最も多かった回答は「個人」28.3%、そして「国」26.5%、「民間企業」19.5%と続いており、若者は『国がしっかりとすべき』と考える一方で、国民一人ひとりの果たす役割が最も重要だと考えているようだ。社会を良くするために何らかの貢献をしたいと思うか?尋ねると、「思う」が45.4%で最も多く、「どちらともいえない」も僅差で42.3%を占めた。「思わない」は12.3%に留まり、若者の社会に対する関心がかなり高い事が窺える。もし、自分が政治家だったら力を入れる分野はどのような分野?1位は「景気対策」18.3%で、「教育問題」12.4%や「年金」8.4%が続いている。次の衆議院総選挙について62.0%が「行く」と回答。「行かない」は16.0%と、若者の次の総選挙に対する関心が低くない事が垣間見え、「行く」と回答した若者にその理由を問うと、「国民の義務だから」が最も多く、次位以下の「国民の権利だから」や「自分の意見を言える機会だから」を大きく引き離している。政権交代を希望するかどうかを尋ねると、「どちらともいえない」51.9%が最も多く、「希望する」30.9%、「希望しない」は17.3%だった。

調査結果

下北沢周辺・自立人(フリーター)協会Webサイト「F-navi」
主に20代を中心とした若者163人(街頭調査:78人、Web調査:85人)
政治に対する基本的な意識(全体:n=163) (単位:%)
社会を良くするために誰の力が必要だと思いますか?(n=272)(MA) (単位:%)
社会を良くするために何らかの貢献をしたいと思いますか?(全体:n=163) (単位:%)
もし貴方が政治家だったらどういった分野に力を入れますか?(n=323)(MA) (単位:%)
次の衆議院総選挙に行きますか?(n=150) (単位:%)
次の衆議院総選挙に行く理由は?(n=79) (単位:件)
1国民の義務だから27
2国民の権利だから10
3自分の意見を言える機会だから8
4主権者としての責任があるから7
5良い政治に変わって欲しいから6
政権交代を希望しますか?(n=162) (単位:%)
上記設問で「どちらとも言えない」と回答した人にその理由を尋ね、その回答をいくつかの種類にまとめたところ、「誰が政権をとっても政治は変わらないから」といった意見が大半を占め、以下「政治がよくわからない」、「良い政治家がいない」と続いた。国政や選挙に対する関心は高いものの、政治家に対する期待は薄いようだ。また、首相になったら良いと思う人を自由記述方式で回答してもらうと、元首相の「小泉純一郎さん」が1位となっており、小泉人気の根強さを見せた。芸能人の中では、映画監督としても世界的に評価の高い「北野武(ビートたけし)さん」に続き、政治討論バラエティ番組などでも人気の爆笑問題・「太田光さん」に票が集まった。また、自治体のトップとして活躍する「東国原英夫さん」や「石原慎太郎さん」も人気があった。上位者の名前を見ると、メディアへの露出度や知名度が大きく影響していると言えそうであるが、選ばれた理由を見ると、知名度やイメージばかりではなく、“行動力があるから”“自分の意志がはっきりしているから”など、強いリーダーシップや実行力を求める傾向が見てとれる。
調査実施先:(株)パソナグループ