食の安全に関する調査 |
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調査結果の概要
世論調査、市場調査の専門機関である(社)中央調査社は全国の20歳以上の男女を対象に食の安全に関する調査を実施した。まず、日頃、食品の安全性について不安を感じているか聞いたところ、8割(80.0%)の人が「感じている」と回答しており、特に、「生産地・原産地(国産か輸入品かなど)に関する事」60.0%や「(残留)農薬に関する事」59.6%などについて危惧している人が6割に及ぶ。食品を購入する時、食品表示やパッケージの説明書きをどの程度意識するか聞くと、「気にする」79.7%という人はおよそ8割に上る。また、食品表示への信頼度については「非常に信頼している」は3.3%と低いものの、「まあ信頼している」は59.8%で断然多かった。その一方で、「信頼していない」35.0%という人は3割以上に及んでいる。食品の種類別に購入時に意識している事を見ると、野菜・果物では「新鮮さ」が74.5%と最も多く、ついで「産地表示」60.3%と、品質に関わる事が続く。「価格」は、52.5%と半数以上の人が意識しているものの、価格よりも品質を重視する傾向が窺える。肉類では、「産地表示」が61.4%と最も多く、「新鮮さ」60.6%、「消費期限・製造年月日」54.0%と続き、「価格」49.4%は5割近くに達するも、品質への意識の方が高い事がわかる。加工食品は、「消費期限・製造年月日」55.4%、「加工した場所・国」52.2%が半数を超え、「原材料の産地」42.7%が続いている。食品の安全性を守っていくために、改善が必要だと思う組織や人を尋ねたところ、「食品メーカー」59.1%が最も多く、ついで「輸入業者」が49.1%と輸入食品への関心の高さが窺え、「政府や役所」42.5%が続いている。