仕事に関する意識調査(2) |
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調査結果の概要
(1より続く)実際に辞める事を決意した理由についても、「給料が安い」13.6%がトップとなっている。前出の結果と考え合わせると、給料の高低は、モチベーションを高めるにはそれほど効果は高くないが、会社を辞めるに当たっては大きな要因になっていると言える。『会社を辞めたいと考えた時の理由』として上位にある「仕事の精神的負担が大きい」、「正当に評価されない」は、『実際に辞める事を決意した理由』としては順位を下げ、逆に「上司との人間関係に問題」、「成長感、達成感がない」、「会社の将来性が不安」と思う事が現実の退職理由として順位を上げている。退職を思いとどまった時の理由として、「転職に不安を感じた」42.2%、「自分が辞めると周りに迷惑をかける」31.9%、「転職したいと思う会社が見つからなかった」26.6%の順となっている。退職に当たっては、周囲の人々へ一定の配慮をする様子が窺える。モチベーションについて影響を与える職場環境に対する評価として最も高かったのは「達成感の得られる業務を行なっている」40.6%であった。職場でのコミュニケーションについて様々な質問をした。まず、社員旅行参加の希望では全ての年代で、「参加したい」とする割合よりも「参加したくない」とする割合の方が高く、特に20代では過半数が「参加したくない」と回答している。職場での飲み会については、「苦にならない」46.3%とした割合が4割程度であり、否定的な割合(30.9%)を上回っている。会社の人とのプライベートな話については、「話をしたくない」が25.2%に対して、「そうではない」は43.1%と、若い年代ほどプライベートな話をすることを回避しない傾向が強い。仕事のやり取りについては、20代で40.8%が「メールの方が気が楽である」としているが、50代では23.6%となるなど、年代を追うごとに低下し、高年層ほどメールによるコミュニケーションに肯定的ではない傾向が示されている。