第一生命経済研究所「小学生の放課後の過ごし方の実態と母親の意識」

  • 調査期間
  • 2007/11
  • 調査対象
  • 全国の小学生の子供を持つ母親 780人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、全国の小学生の子どもを持つ母親800人を対象に、表記についてのアンケート調査を実施した。小学生の母親は、自分の子ども時代と比較して、今の子どもの放課後生活をどのように見ているのか?放課後の過ごし方として代表的な10項目について、『自分の子ども時代と比較して、どのように感じているか?』を尋ねると、対照的なのは『公園や広場、校庭で友達と外遊びをする』(以下『外遊び』)で「親の子ども時代の方が多い」が88.1%であるのに対し、『電子ゲーム(テレビまたは携帯用)をする』(以下『電子ゲーム』)で「今の子どもの方が多い」が93.1%となっている。小学生の母親の多くは、今の子どもの放課後生活について、自分の子ども時代よりも『外遊び』が減って、『電子ゲーム』が増えたと感じている。また、『習い事(水泳や音楽等)に通う』や『学習塾(英語・そろばんを含む)に通う』、『一人でテレビやビデオ、音楽を視聴して過ごす』事も、半数以上が「今の子どもの方が多い」と回答している。『以前に比べて子どもたちが外で遊ばなくなった』と感じている人にその理由を尋ねると、「学習塾や習い事、クラブ活動などで忙しいため」83.7%、「不審者や犯罪等、地域が安全でなくなったから」80.3%、「電子ゲーム(テレビや携帯用)をして過ごす子どもが増えたから」77.8%と、上位3項目は約8割の回答となった。小学生の放課後の過ごし方として代表的な10項目を挙げ、その頻度を問うと「ほとんど毎日」の割合が最も高いのは、『自宅で勉強をする』(以下『自宅で勉強』)で、以下『電子ゲーム』『一人でテレビ』と続いている。『自宅で勉強』の頻度が高いのは、学校から出される宿題が含まれているからと思われる。望ましいと思う放課後生活を子どもが過ごすため、必要と思うものは「子どもが自由に、安全に遊べるような広場や公園」75.0%が最も多く、以下「子供が自由に、安全に遊べるような児童館や公民館等の屋内施設」44.4%、「公園や広場の監視員や見回り活動」32.4%、「学校の敷地内で行なう多彩なクラブ活動」32.1%という順になった。

調査結果

親の子ども時代と今の子どもの放課後の過ごし方の比較 (単位:%)
以前に比べ子どもたちが友達同士、外で遊ばなくなった理由(※n=686) (単位:%)
「以前に比べて、今の子どもたちは友達同士、外で遊ばなくなった(もしくは遊べなくなった)と感じている」と回答した人
小学生の放課後の過ごし方 (単位:%)
小学生の放課後生活に必要だと思うもの (単位:%)
《参考》子どもがしている家事・お手伝い (単位:%)
男子女子
1食事のあとかたづけ57.0食事のあとかたづけ63.2
2弟や妹の面倒をみる31.8洗濯物(干す、畳む)41.3
3風呂場の掃除28.6食事の支度40.8
4食事の支度27.5風呂場の掃除32.8
5ゴミを出す25.4弟や妹の面倒をみる31.6
全体では「食事のあとかたづけ」60.0%、「食事の支度」34.7%、「弟や妹の面倒をみる」31.5%、「洗濯物(干す、畳む)」30.9%、「風呂場の掃除」30.8%という順であった。
  http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0808.pdf  
調査実施先:(株)第一生命経済研究所