2008年度 新入社員の会社生活調査(1) |
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調査結果の概要
産業能率大学が実施した「2008年度新入社員の会社生活調査」によると、今年度の新入社員が自身の就職活動を振り返った感想は64.1%が「大変だった」と感じており、その結果には9割が満足(「大変満足」46.7%+「やや満足」44.6%)している。就職先を選ぶ際には「仕事内容」67.1%、「業種」62.2%、「所在地」39.0%等を重視。社会人としてのスタートラインにたったばかりの新入社員、働くという事に対して最も強く求めるものは「人間としての成長」39.4%が最も多く、以下「収入の確保」26.3%、「自己実現」14.9%と続く。男女ともに1位となった「人間としての成長」は女性の数値は45.4%、男性は35.6%と大きな差が見られた。反対に男性で多かったのは「収入の確保」であった。将来のキャリアプランが「明確にある」新入社員は11.4%で、「漠然とは考えている」60.1%とあわせると、71.5%が自身のキャリアプランについて意識している。将来の進路は「エキスパート」志向が50.5%と「管理者」志向の35.8%を大きく上回り、特に女性で『エキスパート志向』が強かった。男性では「エキスパート」と「管理者」への志向がほぼイーブンであった。転職のイメージは「キャリアアップ」と見る新入社員が多数派である。『出世』という言葉から浮かぶイメージは?「努力・能力の証」が最も多く24.1%、以下「所得の向上」23.4%、「責任の増大」21.7%と続く。男女別で見ると、考え方の違いが目立つ。上位3位については男性は「所得の向上」「努力・能力の証」「責任の増大」、女性は「努力・能力の証」「社会的ステイタスの向上」「所得の向上」と、女性は出世→キャリアの形成につながる→ポジティブなイメージ、男性はポジティブとネガティブが混在しているような印象が垣間見える(2に続く)。
調査結果
- 自身の就職活動を振り返って、どのように感じましたか?(2008年度全体:n=739) (単位:%)
※「大変だった(「かなり大変だった」+「思ったより大変だった」)」の割合:64.1% ※「楽だった(「思ったより楽だった」+「かなり楽だった」)」の割合:35.8% - 就職活動の結果に満足していますか?(2008年度全体:n=739) (単位:%)
※「満足(「大変満足」+「やや満足」)」の割合:91.3% ※「不満(「やや不満」+「大変不満」)」の割合:8.7% - 就職先を選ぶ際に重視した項目は?(2008年度:n=739) (単位:%)
全体 男性 女性 仕事内容(※) 67.1 67.0 67.3 業種 62.2 67.4 53.9 所在地 39.0 37.0 42.3 企業風土 35.1 28.4 45.8 給与水準 24.0 24.2 23.6 福利厚生 22.4 21.6 23.6 - ※研修制度、キャリアアップできそう
- 貴方が働くという事に対して最も強く求めるものは?(2008年度:n=739) (単位:%)