社会意識に関する世論調査(2)

  • 調査期間
  • 2008/02/07~2008/02/24
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 5,494人(男性2,538人、女性2,956人)
  • 調査方法
  • 面接聴取法

調査結果の概要

(1より続く)現在の社会において満足している点は何か聞いたところ、「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合が29.0%と最も高い。現在、国や地方公共団体が提供している公共サービスに全体として満足しているか、満足していないか聞いたところ、「満足している」とする者の割合が37.8%、「満足していない」とする者の割合が29.7%となっており、性別に見ると、「満足していない」とする者の割合は女性26.8%より男性33.0%で高くなっている。国の政策に国民の考えや意見がどの程度反映しているかを問うと、「反映されている」とする者の割合が21.7%、「反映されていない」とする者の割合が75.2%となっている。性別に見ると、「反映されている」とする者の割合は男性で、「反映されていない」とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。現在の日本の状況について、良い方向に向かっていると思われるのは「科学技術」21.2%、一方、悪い方向に向かっていると思われるのは「景気」43.4%を挙げる者の割合が各々高かった。理想として、自分自身に何人くらいの子供がいるのが良いと思うか聞いたところ、「3人」と答えた者の割合が最も高く52.3%、しかし、実際には何人の子供を持てる、あるいは持てたと思うか聞いたところ、「2人」と答えた者の割合が45.2%と最も高い。自分にとって、子育てを楽しいと感じるか辛いと感じるかを聞くと、「楽しいと感じる事の方が多い」と答えた者の割合が53.9%と半数を超えている。性別に見ると、「楽しいと感じる事の方が多い」と答えた者の割合は女性で高くなっている。子育ての楽しさとは?「子供の成長に立ち会える」と挙げた者の割合が67.8%、反対に、辛さでは「子供の将来の教育にお金がかかる」を挙げた者の割合が45.8%と各々最も高くなっている。子供を育てることについて、今以上に大きな役割を担うべきものは何だと思うか聞いたところ、最も割合の高かったのは「親や家族」42.3%。性別に見ると女性39.1%より男性46.0%で高い。

調査結果

(前頁より続く)
社会の満足度(総数)
<満足している点> (単位:%)
(※)現在の公共サービスの満足度 (単位:%)
国や地方公共団体では、役所での窓口業務、図書館やスポーツ施設の運営、職業紹介所や研修等、様々な“公共サービス”を提供している
「満足している(「満足している」+「やや満足している」)」とする者の割合
総数:37.8%男性:37.5%女性:38.0%
「満足していない(「あまり満足していない」+「満足していない」)」とする者の割合
総数:29.7%男性:33.0%女性:26.8%
国の政策への民意の反映程度 (単位:%)
「反映されている(「かなり反映されている」+「ある程度反映されている」)」とする者の割合
総数:21.7%男性:24.7%女性:19.2%
「反映されていない(「あまり反映されていない」+「殆んど反映されていない」)」とする者の割合
総数:75.2%男性:73.7%女性:76.6%
現在の日本の状況について、良い方向に向かっている分野/悪い方向に向かっている分野(総数) (単位:%)
良い方向悪い方向
1科学技術21.2景気43.4
2通信・運輸17.9物価42.3
3国際化16.6食料40.9
4医療・福祉15.1国の財政37.5
5防災15.1医療・福祉34.4
理想の子供の数と実際持てる子供の数(今回調査) (単位:%)
子育てを楽しいと感じるか辛いと感じるか? (単位:%)
子育ての楽しさの内容/辛さの内容(今回調査) (単位:%)
楽しさ辛さ
1子供の成長に立ち会える67.8子供の将来の教育にお金がかかる45.8
2家族の絆が強まる57.8子供が小さい時の子育てにお金がかかる25.5
3子育てを通じて自分が成長できる53.0自分の自由な時間がなくなる22.9
4子供の様子を見ているだけで楽しい43.5子供の相手は体力や根気がいる22.6
5子供を通じて付き合いが広がる37.7自分が思ったように働けない13.9
子育てにおいて今以上に大きな役割を担うもの (単位:%)
調査実施先:内閣府