仕事と生活の調和に関する世論調査

  • 調査期間
  • 2008/02/22~2008/03/09
  • 調査対象
  • 東京都に住む満20歳以上の男女個人 3,000人(2,063人:有効回収率68.8%)
  • 調査方法
  • 個別訪問面接聴取法

調査結果の概要

東京都は満20歳以上の男女を対象に「仕事と生活の調和に関する世論調査」を実施した。まず、4項目に分けた仕事以外の生活の満足度(「大変満足している」+「まあ満足している」の合計)を見ると、最も満足度が高かったのは『家庭での生活』で85.2%もの人が「満足している」と回答している。次に、有職者に仕事の満足度について3項目に分けて尋ねると、『仕事での能力の発揮』に対する満足度は70.8%と高いものの、『給与や収入、昇進など』に対する満足度は46.4%と、そのギャップが目立つ。回答を寄せた有職者の83.1%は職場や仕事場を「働きやすい」と感じており、2人に1人が「通勤に便利である」53.5%をその理由に挙げている。ワーク・ライフ・バランスの認知度は「内容まで知っていた」という人は10.4%、「内容は知らないが、言葉は聞いた事がある」14.5%をあわせて24.9%と、いまだ十分に認知されていない様子が浮き彫りになった。実現度(自身の仕事と仕事以外の生活のバランスが取れている)は、「バランスが取れている」思う」との回答は54.3%で、女性(58.1%)より男性(50.4%)で低くなっている。『仕事と家庭・育児の両立のためだけでなく、性別、年齢、子供の有無などを問わず、全ての人が柔軟で多様な生き方を選択できるようにするためにも、ワーク・ライフ・バランスを進めるべき』という意見に「そう思う」との回答は80.3%で、女性(83.0%)は男性(77.5%)の回答を5.5ポイント上回ってる。進めるべきだと思う理由で最も多かったのは「仕事以外の生活を楽しむ事は仕事の意欲にもつながるから」58.6%であった。

調査結果

仕事以外の生活の満足度(n=2,063) (単位:%)
仕事の満足度(有職者)(n=1,377) (単位:%)
職業を尋ねたところ、「勤め(全日)」40.1%、「勤め(パートタイム)」12.3%、「自営業主」11.6%、「家族従業(家事手伝い)」2.8%という順になり、“有職者”の合計は66.7%であった。
職場の働きやすさ(有職者)(n=1,377) (単位:%)
「働きやすい(「働きやすい」+「どちらかと言えば働きやすい」)」の合計:83.1%
「働きにくい(「どちらかと言えば働きにくい」+「働きにくい」)」の合計:16.9%
働きやすいと思う事(上記設問で「働きやすい」「どちらかと言えば働きやすい」と回答した人)(n=1,144)(MA (単位:%)
反対に、職場や仕事場が「働きにくい」と感じる233人にその理由を聞くと「仕事の量が多すぎる(人手不足)」46.4%、「収入が自分の希望に合っていない」45.1%、「労働時間が長すぎる」35.2%、「自分の能力が発揮できない、正当に評価されない」32.6%、「年次有給休暇などの休みを取りにくい」32.2%などが挙げられている。
ワーク・ライフ・バランスの認知度(n=2,063) (単位:%)
「知っていた(「内容まで知っていた」10.4%+「内容は知らないが、言葉は聞いた事がある」14.5%)」の合計:24.9%
ワーク・ライフ・バランスの実現度(自身の仕事と仕事以外の生活のバランスが取れていると思うか?) (単位:%)
「思う(「そう思う」+「どちらかと言えばそう思う」)」の合計
全体:54.3%   男性:50.4%   女性:58.1%
ワーク・ライフ・バランスを進めるべきか (単位:%)
「思う(「そう思う」+「どちらかと言えばそう思う」)」の合計
全体:80.3%   男性:77.5%   女性:83.0%
ワーク・ライフ・バランスを進めるべきと思う理由(上記設問で「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した人)(n=1,656)(2MA) (単位:%)
調査実施先:東京都生活文化スポーツ局