減築に関するネットアンケート調査

  • 調査期間
  • 2007/12/14~2007/12/18
  • 調査対象
  • 全国の30歳~69歳の男女個人 既婚者 480人(男女各240人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

家を建てる事。特に、より広い住宅を手に入れる事は私達の夢であると言われていたが、昨今においては、人生や暮らし、趣味などを楽しむ事に重点を置く人が増えたのではないか。また、子供の独立や親夫婦の死亡でそれまで使用していた部屋が不要になり、生活しやすいコンパクトな住まいに価値観を置く人が徐々に増えている中、『減築』についてアンケートを行なった。最初に、『減築』という言葉の認知度は19.4%、言葉の内容の認知度は16.3%と一般的にはまだ浸透していないが、興味関心度は29%と3割弱もの人が興味を抱いている。居住面積及び部屋数の増減意向を見ると、「居住面積を減らしたい」という人は現在3.3%→10年後8.8%、「部屋数を減らしたい」という人は現在4.6%→10年後14.0%と、10年後に居住面積及び部屋数ともに「減らしたい」と考える層の比率は高くなっている。減築に興味がある人で、現在の部屋やスペースを有効に活用できている人は23.7%で、8割近く(78.2%)は「できていない」と回答。その場所は「子供部屋」45.6%の割合が一番高く、特に60代では64.4%に上る。10年後を視野に入れた『減築』の魅力点は「掃除の負担が軽くなる」47.7%が最多で、「固定資産税を減らせる」36.9%や「家の中の移動が楽になる」36.3%などの将来の不安を軽減したいという要望も上位に挙げられた。

調査結果

減築(※)という言葉を知っていますか? (単位:%)
子供が独立して家を出る、2世帯住宅で親夫婦が亡くなるなど世帯の人数が減ると、高齢の夫婦にとって部屋の数はあまり必要でなくなる。そのような時に住まいのリフォームをする際に、床面積を減らす事をいう。減築によって住宅の総重量が減り、耐震性が向上し、また、通風性・通光性が良くなり、効率的な冷暖房などが可能になると言われる。さらに、高齢者にとっては各部屋の掃除だけでも重労働だが、部屋が少なくなる分、その労力も削減できる。
減築という言葉の内容を知っていますか? (単位:%)
減築に興味、関心はありますか? (単位:%)
「興味、関心がある(「ある」+「ややある」)」:29%
「興味、関心がない(「あまりない」+「ない」)」:44%
居住面積及び部屋数の増減意向 (単位:%)
今よりも増やしたい今よりも減らしたい
現在10年後現在10年後
居住面積18.523.13.38.8
部屋数19.622.34.614.0
現在の部屋やスペースを有効に活用できていると思いますか?(減築に興味がある人 n=139) (単位:%)
有効に活用できていない部屋やスペース(元々の使用用途)はどこですか?(同上) (単位:%)
全体30代40代50代60代
子供部屋45.648.131.440.064.4
収納33.236.539.231.124.4
客間29.025.033.333.324.4
主寝室18.121.221.615.613.3
リビング14.07.723.515.68.9
書斎9.313.57.86.78.9
廊下6.23.85.98.96.7
ダイニング5.7-13.74.44.4
キッチン5.73.85.911.12.2
玄関5.25.87.84.42.2
10年後を視野に入れた“減築”の魅力点(n=480) (単位:%)
30代女性の63.3%が「掃除の負担を軽減したい」。家事軽減は高齢者だけの問題でない。現在の“減築”の魅力点は、「掃除の負担が軽くなる」「冷暖房の効率が良くなる」「耐震性が上がる」などの割合が4割前後。
調査実施先:三井ホームリモデリング(株)