平成19年度 第4回インターネット都政モニターアンケート~子育てにやさしい社会

  • 調査期間
  • 2007/12/14~2007/12/20
  • 調査対象
  • 満20歳以上のインターネット都政モニター500人(485人:回答率97.0%)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

東京都は、都政モニターを対象に『子育てにやさしい社会』をテーマとするアンケート調査を行なった。それによると、今の社会を子育てにやさしい社会であると捉えている人は2割に満たず、77.1%もの人が「やさしくない」と感じている。理由としては「働きながら子育てしにくい職場環境」や「社会全体で子育てを支える環境や仕組み、意識が不充分」、「保育施設など子育て支援の多様なサービスが不足」などが挙げられている。子どもとの外出で困ることで最も多かったのは「ベビーカーで移動する際、道路に段差があり、通行しにくい」62.7%、次に「安心して遊べる場所が少ない」56.5%と、いずれも半数を超えている。父親の子育て参加について「十分である」という回答は9.9%で、「不充分である」67.2%と考えている人が圧倒的に多く、その理由として「仕事が忙しく、子育てに時間が取れない」70.2%や「休暇を取ることがためらわれる職場の雰囲気がある」66.0%など、仕事や職場に関する事柄が1位、2位を占めた。この事に関連するかのように、子育てにやさしい社会づくりに必要な従業員に対する企業の取組として、「育児休業を取得しやすい職場環境づくり」46.6%や、「子育て支援のための特別休暇」31.3%などが上位に挙げられており、また、行政の取組では、「保育施設・保育サービスの整備・充実」50.7%が半数を占めており(子育てで困ったことについての自由意見で、「保育施設」を挙げる人が最も多かった)、子育てにやさしい社会づくりにはぜひとも取り組まねばならない、最も重要な課題と言える。

調査結果

社会における子育て環境の認識(子育てにやさしい社会か)(n=485) (単位:%)
※「やさしい(「十分にやさしい」1.6%+「どちらかといえばやさしい」16.7%)」:18.3%
  「やさしくない(「どちらかといえばやさしくない」47.8%+「まったくやさしくない」29.3%)」:77.1%
社会が子育てにやさしくない理由(上記設問で「どちらかといえばやさしくない」、「まったくやさしくない」と回答した人)(n=374) (単位:件)
1働きながら子育てしにくい職場環境113
2社会全体で子育てを支える環境や仕組み、意識が不充分98
3保育施設など子育て支援の多様なサービスが不足89
4子育てにかかる経済的負担が大きい78
5男性の育児・家事の参加、理解が不足(「子育ては女性の役割」の意識を含む)19
子どもとの外出で困ること(n=485)(5MA) (単位:%)
あなたは、一般的に父親の子育て参加が十分だと思いますか? (単位:%)
父親の子育て参加が不充分な理由(左下設問で「不充分である」と回答した人)(n=326)(3MA) (単位:%)
子育てにやさしい社会づくりに必要な企業の取組(n=485)(2MA)
<従業員に対する企業の取組> (単位:%)
子育てにやさしい社会づくりに必要な行政の取組(n=485)(3MA) (単位:%)
子育てで困ったことについての自由意見(現在、子育て中の人)(n=226) (単位:件)
1保育施設53
2※子どもを連れての外出45
3子どもの病気・けが28
4経済的負担22
5子どもの遊び場がない18
※「ベビーカーでの移動」14件、「おむつ替えの場」10件、「駅・交通機関」8件、「飲食店」4件、「その他」9件
調査実施先:東京都生活文化スポーツ局