日本全国のニコチン依存度チェック

  • 調査期間
  • 2008/04/10~2008/04/15
  • 調査対象
  • 全国47都道府県の喫煙者 9,400人(各都道府県男女/各100人、計200人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

ファイザー(株)が実施した『日本全国のニコチン依存度チェック』の結果を見ると、回答を寄せてくれた喫煙者の70.7%が「ニコチン依存症」であった。しかし、それにもかかわらず「今すぐにでも禁煙に挑戦したい」と考えている喫煙者は43.1%で、挑戦に消極的な回答(56.9%)の方が約14ポイント上回った。禁煙に挑戦しようと思った理由で最も多かったのは「自分自身の健康が気になって」55.5%で、方法は「禁煙ガム」8.9%や「禁煙グッズ」5.0%などモノを使うより、「何も使わず、自分の意思のみで」71.9%が圧倒的に多かった。職場において「完全禁煙」19.9%は2割未満に対して、「分煙」は45.4%と、依然として日本の職場は分煙が主流である事が明らかになった。全国的な禁煙意識の高まりの中、81.9%の喫煙者がたばこを吸いづらい雰囲気を感じている。『ニコチン依存症』という病気の認知度は95.1%と極めて高い。禁煙治療に対して保険が適用される事を知っているか?を問うと、「知っている」との回答は42.8%で、6割近く(57.2%)の喫煙者は全く知らなかった。

調査結果

TDSテスト(※ニコチン依存症のスクリーニングテスト)
  10の設問に対してすべて「はい」/「いいえ」で回答。はい=1点、いいえ=0点で設問1~10までの点数を加算して、合計点数が5点以上でニコチン依存症と判定。
東京大学の川上憲人らがWHOの国際疫病分類のICD-10や米国精神医学会の精神疾患の診断基準(DSM-Ⅳ)に準拠して開発したニコチン依存症のスクリーニングテスト。日本人を対象に信頼性と妥当性の検証がなされている。10項目の質問で構成され、10点満点のうち5点以上であればニコチン依存症として診断される。
ニコチン依存症の割合(全体:n=9,400) (単位:%)
今すぐにでも禁煙に挑戦したいと思いますか?(全体:n=9,400) (単位:%)
今までに禁煙に挑戦した事がある喫煙者は68.2%で、その回数は「2回以上」が最も多く31.0%。次いで「1回」25.8%、「5回以上」20.8%、「3回」20.3%という順であった。
最近、禁煙に挑戦しようと思った理由を3つまで選んでください(全体:n=今までに禁煙に挑戦した事がある喫煙者6,414) (単位:%)
最近、主にどのような方法で禁煙に取り組みましたか?(全体:同上)
<上位5位> (単位:%)
貴方の職場は禁煙ですか?(全体:n=仕事を持っている喫煙者7,729人) (単位:%)
最近、貴方の身の回りでたばこを吸いづらいという雰囲気を感じますか?(全体:n=9,400) (単位:%)
※「感じる(「強く感じる」+「少し感じる」)」の割合:81.9%
  「感じない(「あまり感じない」+「感じない」)」の割合:18.2%
“ニコチン依存症”という病気を知っていますか?(全体:n=9,400) (単位:%)
認知度(「よく知っている」+「知っている」+「聞いた事はある」)は極めて高く、95.1%。そして、回答を寄せた全ての喫煙者のうち、およそ半数(48.1%)が“自分はニコチン依存症だ”と考えている。病院で禁煙の治療を受けられることを知っている(「よく知っている」16.5%+「知っている」45.9%)」喫煙者は6割を超しているが、実際に受けた事があるのは僅か2.3%であった。
禁煙の治療に保険が適用されることを知っていますか?(全体:n=9,400) (単位:%)
認知度(「よく知っている」+「知っている」+「聞いた事はある」)は42.8%と半数に及ばなかった。保険が適用されるなら、禁煙治療を「受けたい」という喫煙者は45.7%で、半数以上の喫煙者はそれでも「受けたくない」54.3%と考えている事が明らかになった。
調査実施先:ファイザー(株)