現代の大学生に聞く国際感覚

  • 調査期間
  • 2007/12/10~2007/12/30
  • 調査対象
  • 関東地区・関西地区に居住する大学生 500人(男女・地域各250人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

ITメディアの進歩と普及で、地球が一段と狭く感じられるようになった。通信で世界中が結びついているように、政治や経済、文化、生活なども網の目のようにリンクされてきており、好むと好まざるにかかわらずグローバル化への対応が求められるようになってきた今日、将来の日本の担い手である大学生はどんな意識を持ち、世界に参加しようとしているのか、(株)クラレが探ってみた。まず、海外旅行の経験は59.6%の学生が「ある」と回答、男子学生(以降、男性と称する)より女子学生(以降、女性と称する)の方が旅行好きの傾向が見える。英会話の自信度では、“苦手派”が77.4%で、女性74.0%よりも男性80.8%で苦手という人が多かった。日本の学校での英語教育の問題点としては約6割の大学生が「英語と接する環境の不足」61.2%を認識している。グローバルな社会に対応していくために、4人に1人が「英語の高い運用能力の習得」23.2%を実行している。就職後の海外での就労意向を問うと、「働きたくない」55.8%との回答が「働きたい」44.2%との回答を上回り、男女別で見ると、男性よりも女性で「働きたい」との割合が高かった。また、居住意向については、全体及び男女別ともに住むことに前向きな大学生と及び腰?な大学生がほぼ半々の割合となっている。国際人として求められる素養・資質は9割近くが「コミュニケーション力」87.6%を挙げている。日本が国際社会でリーダーの立場を得るために必要な事では「軸のぶれない外交」56.0%と「国連などでの積極的な発言と行動」52.8%が半数を超えて1位、2位となっている。

調査結果

海外旅行の経験はありますか? (単位:%)
※「ある」と回答した大学生に一番最近の海外旅行の形態を尋ねたところ、「2人以上の友人とのグループ旅行」33.9%が1位。以下「家族旅行」27.2%、「学校主催の旅行」17.1%の順で、これまでに訪れた延べ国数は「1ヶ国」33.2%、「5ヶ国以上」24.5%、「2ヶ国」18.5%で、平均すると「3.6ヶ国」(男性:3.2ヶ国、女性:4.0ヶ国)という結果が出た。
英会話に自身はありますか? (単位:%)
※「ある(「非常にある」+「ややある」)」の割合
      全体:22.6%   男性:19.2%   女性26.0%
  「ない(「あまりない」+「全くない」)」の割合
      全体:77.4%   男性:80.8%   女性74.0%
日本の学校での英語教育の問題点は何ですか?(全体) (単位:%)
※これまでに学校の授業以外に行った英語の勉強方法は、「電子辞書」34.6%、「英語教材の活用」28.4%、「NHK英会話講座」22.8%、「ニンテンドーDS」、「英会話学校・サークル」同19.2%などが多かった。
グローバルな社会に対応していくために実行している事(全体) (単位:%)
就職後、海外で働きたいですか? (単位:%)
※「働きたい(「是非働きたい」+「チャンスがあったら働きたい」)」の割合
     全体:44.2%   男性:41.2%   女性47.2%
  なお、勤務したい国ベスト3は「米国」33.6%、「英国」11.2%、「豪州」8.2%と英語圏に人気が集中している。
  「働きたくない(「積極的には働きたくない」+「海外では働きたくない」)」の割合
     全体:55.8%   男性:58.8%   女性52.8%
将来、海外に住みたいですか? (単位:%)
※「積極派(「永住したい」+「是非生活してみたい」+「チャンスがあったら住みたい」)」の割合
     全体:50.2%   男性:49.6%   女性50.8%
  なお、「永住したい」国ベスト3は「米国」19.8%、「豪州」14.2%、「英国」7.6%の順となった。
  「消極派(「積極的には住みたくない」+「海外には住みたくない」)」の割合
     全体:49.8%   男性:50.4%   女性49.2%
国際人として求められる素養・資質は何ですか?(全体) (単位:%)
日本が国際社会でリーダーの立場を得るためには何が必要だと思いますか?(全体) (単位:%)
調査実施先:(株)クラレ