小学校4年生~6年生のみた『教育改革』(1)

  • 調査期間
  • 2008/02/07~2008/02/18
  • 調査対象
  • 首都圏の小学校に通う4年生~6年生 300人(男女各150人)
  • 調査方法
  • 自記式留置方、面接法

調査結果の概要

(社)全国珠算教育連盟では毎年、教育関連の調査を実施しており、本年度は小学生の学校や家庭における学習に対する意識と実態を明らかにする事を目的に、標記の調査を行なった。その結果、授業内容を「全部理解できる」14.7%という児童はあまり多くないが、「理解できる事が多い」という児童は45.0%と多く?、双方を合わせると59.7%になり、学年別で見ると6年生はこの数値が65.3%と、他学年と比べて高くなる。今よりもっと授業時間が増えれば、よく判ると思う授業は「算数」41.7%がトップ。以下「理科」32.7%、「社会」29.7%の順で、高学年ほど「社会」と「家庭科」の割合が高くなる。総合的な学習の時間に実践した事で印象に残っている学習は「国際理解」「介護施設訪問/介護についての学習」「工場見学」等が上位に挙げられた。土曜日が休みで、ゆとりを「感じる」という児童は81.3%で、学年が上がるごとに「とても感じる」の割合が高くなる。勉強する理由として最も多かったのは「成績が良くなりたい」49.3%で、2人に1人の割合だった。勉強がわかりやすいと思うのは誰に教わり、何を使って勉強した場合?「学校の先生」59.7%が最多で、「父親・母親」44.7%、「塾の先生」32.7%が続き、学年別で見ると、高学年ほど「塾の先生」、一方、低学年ほど「学校の先生」「父親・母親」「兄・姉」の割合が高くなっていく。父親や母親が“勉強しなさい”という頻度は、比較的頻繁に「言う」親が56.0%と半数を超えており、低学年ほど、「よく+時々言う」割合が高くなっている(2に続く)。

調査結果

授業の内容をどの程度理解できますか? (単位:%)
今よりもっと授業時間が増えれば、よく判ると思う授業は何ですか? (単位:%)
全体4年生5年生6年生
算数41.744.944.635.6
理科32.733.732.731.7
社会29.722.431.734.7
国語20.722.419.819.8
体育17.723.513.915.8
音楽15.016.313.914.9
総合的な学習の時間14.018.411.911.9
図画工作12.719.46.911.9
家庭科12.05.112.917.8
道徳7.711.25.06.9
総合的な学習の時間に実践した事で印象に残っている学習は何ですか? (単位:件)
全体男子女子4年生5年生6年生
国際理解(外国人の先生からの授業)381721101216
介護施設訪問/介護についての学習36162012915
工場見学2514117144
米作り201460164
地域の人との交流/地域についての学習181356111
野菜や果物、花の栽培1899972
自然(山/川)の学習1349841
遠足/修学旅行など1248417
ゴミ処理場の見学/ゴミについて/美化運動1257633
昔の遊び/昔についての学習1046712
警察署見学/交通安全6426--
動物の飼育642231
土曜日が休みだと、ゆとりを感じますか? (単位:%)
※「ゆとりを感じる(「とても感じる」+「まあ感じる」)」の割合
     全体:81.3%  4年生:79.6%  5年生:84.2%  6年生:80.2%
勉強する理由は何ですか?(全体) (単位:%)
判りやすいと思うのは誰に教わり、何を使って勉強した場合ですか? (単位:%)
全体4年生5年生6年生
学校の先生59.774.560.444.6
父親・母親44.759.245.529.7
塾の先生32.719.436.641.6
友だち23.015.325.727.7
パソコン(ドリルなど)14.014.316.810.9
兄・姉12.716.311.99.9
家庭学習教材12.314.310.911.9
父親や母親はどの程度“勉強しなさい”と言いますか? (単位:%)
※「比較的頻繁に“勉強しなさい”と(「よく言う」+「時々言う」)」の割合
   全体:56.0%、男子:63.3%、女子:48.7%、4年生:58.2%、5年生:56.5%、6年生:53.5%
調査実施先:(株)全国珠算教育連盟