大学生（全国1000人）のキャリア意識調査

調査結果の概要

産業能率大学が全国の大学生を対象に実施した標記調査によると、キャリア教育を受けた時期で最も多かったのは「大学」21.1％で、以下「中学校」18.0％、「高等学校」13.4％、「小学校」4.4％と続き、56.9％の大学生がキャリア教育を受けた事があり、６割が自身の職業観に「影響を与えた」59.8％（男性57.0％、女性62.5％）と回答。更に、どのように役立ったか？を尋ねると、「社会の仕組みに対する理解が深まった」39.0％との回答が最も多く、男女別で見て差があったのは「自身のキャリア意識・職業観の形成に役立った」（女性37.5％、男性29.7％）であった。将来の職業・キャリアについての考えは、「やりたい仕事が明確にある」30.3％、「仕事について漠然とは考えている」50.7％などの回答から、将来の仕事について少なからず意識している様子が窺える。将来の進路として、「会社等で、専門分野を持ったエキスパートとして働く」54.5％という“専門職志向”が高く、特に男性49.9％より女性60.2％でその傾向が強い。社会に出て仕事をする事を考えた際に不安に感じる事では「うまく働く事ができるかどうか」60.0％、「人間関係がうまくいくか」59.0％を危惧する大学生が多く、特に女性の回答割合はいずれの項目で、男性を約10ポイントほど上回っている。就職先を選ぶときに優先する基準上位３位は「給与・賃金」55.6％、「やり甲斐がある」52.1％、「仕事場の雰囲気が良い」39.5％で、男女別で見ると、男性61.3％は女性48.5％より「給与・賃金」を重視。一方、女性48.5％は男性32.2％より「仕事場の雰囲気が良い」事を重視している。進路を決める際の相談相手は「友人」26.3％や「母親」22.8％、「父親」11.7％が上位に挙げられ、男女別で見ると、「友人」や「母親」に相談するのは男性より女性で多く、「父親」に相談するのは男性の方が多かった。

調査結果