科学技術と社会に関する世論調査

  • 調査期間
  • 2007/11/29~2007/12/09
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 1,667人
  • 調査方法
  • 面接聴取法

調査結果の概要

全国の20歳以上の男女を対象に、科学技術と社会に関する世論調査を実施した。その結果、科学技術についてのニュースや話題へ「関心がある」とする者の割合は61.5%。男女別では男性71.7%の方が女性51.9%より「関心がある」とする者の割合が多い。科学技術に関する知識の情報源は「テレビ」83.9%がおよそ8割。以下、「新聞」58.3%、「インターネット」19.2%の順となっている。科学技術の発展により、物の豊かさ/社会や生活の安全性が「向上した」とする者の割合は各々82.4%、54.1%となっている。科学技術の発展に伴い、悪用されたり、誤って使われたりする危険性が増えると「思う」とする者の割合は77.1%と8割近くに達する。進歩が速過ぎるため、ついていけなくなると「思う」とする者の割合は69.6%、一方、「思わない」とする者の割合は4人に1人の25.2%となっている。科学技術の発展を不安に思う分野では「遺伝子組換え食品などの安全性」59.7%が最も割合が多い。科学技術の発展はプラス面とマイナス面のどちらが多いのか?の問いに、「プラス面が多い」とする者の割合は60.5%、男女別では男性71.0%の方が女性51.5%よりも「プラス面が多い」とする者の割合が多い。物質の豊かさだけでなく、心の豊かさも実現するものであるべきか?と尋ねると、「そう思う」とする者の割合は87.7%、男女別では男性が90.0%、女性が85.6%と「そう思う」とする者の割合は男性が女性を上回っている。科学技術が貢献すべき分野で最も回答割合が多かったのは「地球環境や自然環境の保全」72.8%、2位は「資源の開発、有効利用やリサイクル」71.4%で、ともに7割を超えている。

調査結果

科学技術についてのニュースや話題への関心
※「関心がある(「ある程度関心がある」含む)」
        総数:61.5%  男性:71.7%  女性:51.9%
※「関心がない(「あまり関心がない」含む)」
        総数:33.7%  男性:23.9%  女性:42.2%
科学技術に関する知識の情報源(総数)
科学技術の発展により向上したもの(総数)
※「向上した(「どちらかと言うと向上した」含む)」
        物の豊かさ:82.4%  社会や生活の安全性:54.1%
※「向上していない(「あまり向上していない」含む)」
        物の豊かさ:10.8%  社会や生活の安全性:35.8%
科学技術の発展に伴う不安
※「そう思う(「どちらかと言うとそう思う」含む)」
        悪用されたり~:77.1%  進歩が速過ぎる~:69.6%
※「そう思わない(「あまりそう思わない」含む)」
        悪用されたり~: 5.2%  進歩が速過ぎる~:25.2%
科学技術の発展を不安に思う分野(総数)
科学技術の発展のプラス面とマイナス面(どちらが多いか?)
※「プラス面が多い(「どちらかと言えばプラス面が多い」含む)」
        総数:60.5%  男性:71.0%  女性:51.5%
※「マイナス面が多い(「どちらかと言えばマイナス面が多い」含む)」
        総数:11.2%  男性: 8.3%  女性:13.6%
物質の豊かさだけでなく、心の豊かさも実現するものであるべきか?
※「そう思う(「どちらかと言うとそう思う」含む)」
        総数:87.7%  男性:90.0%  女性:85.6%
※「そう思わない(「あまりそう思わない」含む)」
        総数: 6.5%  男性: 7.0%  女性: 6.1%
科学技術が貢献すべき分野(総数)
調査実施先:内閣府