第一生命経済研究所「職場の悩み事に関するアンケート調査」(1)

  • 調査期間
  • 2007/02
  • 調査対象
  • 全国に居住する20歳~59歳の会社員男女 601人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、全国に居住する20歳から59歳の会社員を対象に、標記についてのアンケート調査を実施した。その結果、今までに職場の人間関係で悩んだ事がある人は全体の75.6%と4人に1人の割合で、男性72.9%より女性78.5%の方が悩んだ事が多く、3割以上が「たくさん悩んだ事がある」31.4%と回答している。誰に関する悩みか?を尋ねると、全体では「同性の上司」58.1%が1位、「同性の同僚」が48.5%で続く。男性の場合、「同性の上司」が76.5%と群を抜いて高い回答となった。女性では「同性の同僚」57.7%、「異性の上司」45.9%、「同性の上司」38.6%の順で多かった。職場の人間関係の希薄化について、全体で60.6%が感じており、性別では大きな違いは見られなかった。そのような中で、人間関係を「とても深めたい」と考えている人は5.3%、「ある程度は深めたい」54.7%を合わせると、全体の6割が「深めたい」と考えており、男性67.6%の方が女性51.5%より高い割合となった。部下との信頼関係を上司の立場から見ると…部下を信頼している上司は7割、また、部下から信頼されていると思う上司も7割であった。次に、部下の立場から上司との信頼関係を見ると、直属の上司から信頼されていると思う部下は6割半ばほど、そして、上司を信頼している部下は6割で、上司と部下の信頼関係は“微妙なギャップ”が見られる。職場が男女平等か?を尋ねると、全体では約5割が「思う」51.1%と回答した一方で、「全く思わない」13.5%が1割以上で、男性9.7%が1割未満であるのに対して、女性17.9%では2割近くになった(2に続く)。

調査結果

職場での人間関係の悩み有無
※「ある(「たくさんある」+「多少はある」)」の割合
      全体:75.6%  男性:72.9%  女性:78.5%
職場での人間関係の悩みの対象 (単位:%)
全体男性女性
1同性の上司58.176.538.6
2異性の上司28.011.145.9
3同性の同僚48.539.757.7
4異性の同僚15.216.214.1
5同性の部下23.627.419.5
6異性の部下13.018.86.8
職場の人間関係の希薄化
※「希薄化している(「とても希薄化している」+「どちらかと言えば希薄化している」)」の割合
      全体:60.6%  男性:60.4%  女性:60.7%
職場の人間関係を深めたいですか?
※「深めたい(「とても深めたい」+「ある程度は深めたい」)」の割合
      全体:60.0%  男性:67.6%  女性:51.5%
【上司の立場】
部下を信頼していますか?(「部下がいない」人を除く)
部下から信頼されていると思いますか?(「部下がいない」人を除く)
【部下の立場】
直属の上司から信頼されていると思いますか?
直属の上司を信頼していますか?
貴方の職場は男女平等だと思いますか?
※「思う(「とても思う」+「どちらかと言えば思う」)」の割合
      全体:51.1%  男性:52.0%  女性:50.0%
調査実施先:(株)第一生命経済研究所