第一生命経済研究所「働く女性の健康とストレスの要因」

  • 調査期間
  • 2006/10
  • 調査対象
  • 全国の日本ヒーブ協議会会員女性と同僚(男性女性) 521人(女性371人、男性150人)
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、日本ヒーブ協議会の全国会員女性とその職場の同僚(男性女性)を対象に、標記についてのアンケート調査を実施した。その結果、健康について心配は事は、女性では「首や肩のこり」61.7%や「視力低下」49.1%、「ストレス」45.6%などが上位に挙げられ、男性では「体力低下」46.7%や「ストレス」「体脂肪」同40.0%など、生活習慣病にまつわる内容が上位を占めている。「首や肩のこり」や「視力低下」のいずれも心配していると回答した女性は“ストレス”を心配している割合が高く、また、婦人病を心配している女性でも“ストレス”を心配している割合が高くなっている。婦人病のうち、月経痛に注目して職場での対応を見ると、重い(「かなりひどい」6.2%+「ひどい」27.1%)という女性は3人に1人の割合となっている。過去1年以内に生理休暇を取得した女性の割合は4.4%と極めて少なく、理由では「取得しづらいため」38.1%が最も多く、また、「生理休暇のかわりに年次有給休暇を取得するため」23.7%という女性も2割ほど。仕事や職業生活でのストレスについて尋ねると、「感じる(「とても感じる」含む)」との割合は、女性で74.6%、男性で68.7%と女性の方が高かった。ストレスの程度と生活満足感(生活全体についての満足感)を見ると、男女ともにストレスを感じると回答した人で生活満足感は低くなっている。女性のストレスの要因は「職場でたばこのにおいや煙」89.1%が極めて高く、「同僚との信頼感が弱い」82.6%や「上司との信頼感が弱い」81.4%が続いている。

調査結果

健康について心配な事は何ですか?(全体) (単位:%)
女性男性
1首や肩のこり61.7体力低下46.7
2視力低下49.1ストレス40.0
3ストレス45.6体脂肪40.0
4体力低下41.5視力低下38.0
5睡眠不足28.8首や肩のこり33.3
6腰痛28.0肥満33.3
ストレスを心配している割合(女性の健康上の心配上位2項目と婦人病に対する心配の有無別) (単位:%)
心配している心配していない
首や肩のこり56.827.5
視力低下51.639.7
婦人病(女性全体)53.742.8
婦人病(45歳未満)57.343.5
月経痛の程度(n=291) (単位:%)
※月経の状況は「順調」84.9%、「不順」15.1%
生理休暇を取得していない理由(月経痛が「重い」と回答した45歳未満の女性) (単位:%)
※過去1年以内に生理休暇を取得した女性の割合は4.4%。
仕事や職業生活でのストレスの程度(全体) (単位:%)
ストレスの程度と生活満足感(上記設問でストレスを「感じる」と回答した人) (単位:%)
ストレスの要因~「ストレスを感じる(とても感じる+感じる)」と回答した割合
<女性> (単位:%)
調査実施先:(株)第一生命経済研究所