職場のいじめ調査結果

  • 調査期間
  • 2007/11/01~2007/11/25
  • 調査対象
  • 実際に産業カウンセリング業務に携わっている企業・団体のカウンセラー 100人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

(社)日本産業カウンセラー協会が発表した産業カウンセラー100人に実施した職場のいじめ調査結果によると、実際に“職場のいじめ”と考えられる事例を見たり、相談を受けたりした事が「ある」との回答は80.5%に上った。その内容としては「パワハラ」78.2%の割合が圧倒的に高く、その形態として「無視・仲間はずれ」53.7%や「嫌がらせ」49.7%を抑えて、「罵る・怒鳴る・威嚇する」67.5%が最も多かった。いじめが行なわれた人間関係では「上司から部下に対して」が85.3%に達して、「社員間」55.9%や「同性間」42.9%を大きく引き離している。職場のいじめと関連があるものを挙げてもらったところ、「人間関係作りなど個人のコミュニケーション能力の低下・欠如」79.8%、「人を“育てる”意識の希薄化」62.3%、「人間感覚・モラル感覚の低下・欠如」54.3%などが上位に上がっており、多様な要因が複合的に関連しているものの、職場での人とのつながりが薄くなっている事と職場の余裕がなくなっている事が、職場のいじめが蔓延する大きな原因となっているようだ。パワーハラスメント対策として、有効・必要と考えられる事では「管理職研修を含む企業内教育」87.0%が最も多く、これに「成果主義等の改善による職場のゆとり回復」53.9%、「従業員の仲間意識の回復」51.1%が続いている。

調査結果

“職場のいじめ”と考えられる事例を見たり、相談を受けたりした事はありますか?(全体) (単位:%)
その事例の内容はどんな事でしたか?(上記設問に「ある」と回答した方) (単位:%)
いじめはどんな形態で行なわれていましたか?(上記設問に「ある」と回答した方) (単位:%)
いじめは社内のどの関係間のものでしたか?(最初の設問に「ある」と回答した方) (単位:%)
職場のいじめと関連があると思うものがあればお選び下さい(全体) (単位:%)
パワーハラスメント(※)対策として、貴方が有効・必要と考えられることを教えて下さい(全体) (単位:%)
2007年10月、上司からの暴言や叱責などのパワーハラスメントでうつ病になった事が原因として、東京地裁が自殺をパワハラによる労災と認定しました。
調査実施先:(社)日本産業カウンセラー協会