2008年度版 中堅・中小企業の経営実態アンケート

  • 調査期間
  • 2007/11~2007/12
  • 調査対象
  • 実施先が主催する経営者対象セミナー参加者(全国の中堅・中小企業経営者、経営幹部) 763人
  • 調査方法

調査結果の概要

(株)タナベ経営が、同社主催の経営者対象セミナー参加者(経営者中心)に行なったアンケート調査によると、回答者から見た来期(2008年度)の景気見通しは「横ばい」38.7%、「悪化する(やや悪化する)25.6%含む」30.8%、「良くなる(「やや良くなる」20.3%含む)」25.0%で、前回2006年の調査「やや悪化する・悪化する」17.0%、「やや良くなる・良くなる」41.0%の時よりも慎重な見方をしている。また、業績見通しについては「増収増益」35.5%と「今期(2007年度)並み」33.9%という見方が拮抗している。資源・素材価格上昇による自社への影響を尋ねると「大幅な減益要因」27.5%と「小幅な減益要因」54.2%を合わせて、「減益要因となった」との回答が8割に達した。人材採用が思うようにいかなかったという声が多い中、重点的に育成したい(最も採用したい)階層は「中堅社員」30.6%や「幹部クラス」29.2%で、ここ2~3年は若手・新入社員確保に努めていたが、経験があり即戦力となる「中堅社員」に期待を移しつつあるようだ。2008年度における経営戦略・方針については「営業・販売力強化」42.0%、「商品・サービスのブランド化」29.0%、「幹部人材教育」25.2%などが上位に挙げられた。今後、自社のブランディング戦略を進める上で、強化が必要な分野は「営業・販売力」89.3%が1位。以下「開発力」74.6%、「人材力」74.1%が続いている。

調査結果

来期(2008年度)の景気見通しはいかがですか? (単位:%)
来期(2008年度)の業績見通しはどのようにお考えですか? (単位:%)
資源・素材価格上昇による貴社への影響はいかがですか? (単位:%)
重点的に育成したい階層(※)をお答え下さい (単位:%)
※経営改革の要となる人材を「計画通り採用できた」とする回答は僅か29%。求める人材を必要な人数、
   採用する事は依然として困難な事が窺えます。
来期(2008年度)の経営戦略・方針についての重要テーマは何ですか? (単位:%)
ブランディング戦略(※)を進める上で、強化が必要な分野は何ですか? (単位:%)
上記設問の回答で挙げられた“商品・サービスのブランド化”について、更に詳しく現状と今後の予定を尋ねると、現在、自社にブランドと呼べる商品が「ある」と回答した企業は54%。ここでは、「今はないが、作り上げたい」と回答した企業に答えてもらいました。
調査実施先:(株)タナベ経営