2008年度版 中堅・中小企業の経営実態アンケート |
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調査結果の概要
(株)タナベ経営が、同社主催の経営者対象セミナー参加者(経営者中心)に行なったアンケート調査によると、回答者から見た来期(2008年度)の景気見通しは「横ばい」38.7%、「悪化する(やや悪化する)25.6%含む」30.8%、「良くなる(「やや良くなる」20.3%含む)」25.0%で、前回2006年の調査「やや悪化する・悪化する」17.0%、「やや良くなる・良くなる」41.0%の時よりも慎重な見方をしている。また、業績見通しについては「増収増益」35.5%と「今期(2007年度)並み」33.9%という見方が拮抗している。資源・素材価格上昇による自社への影響を尋ねると「大幅な減益要因」27.5%と「小幅な減益要因」54.2%を合わせて、「減益要因となった」との回答が8割に達した。人材採用が思うようにいかなかったという声が多い中、重点的に育成したい(最も採用したい)階層は「中堅社員」30.6%や「幹部クラス」29.2%で、ここ2~3年は若手・新入社員確保に努めていたが、経験があり即戦力となる「中堅社員」に期待を移しつつあるようだ。2008年度における経営戦略・方針については「営業・販売力強化」42.0%、「商品・サービスのブランド化」29.0%、「幹部人材教育」25.2%などが上位に挙げられた。今後、自社のブランディング戦略を進める上で、強化が必要な分野は「営業・販売力」89.3%が1位。以下「開発力」74.6%、「人材力」74.1%が続いている。