モンスターペアレントに関するアンケート |
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調査結果の概要
幼稚園や学校に対し、激しくクレームや要求をつきつけるモンスターペアレント。案外、身近にいるようだ。主婦の声を活かしたマーケティングコンサルティングを展開する(株)キャリア・マム(東京都多摩市)がインターネットを使って実施したアンケートによると、モンスターペアレントという言葉の認知度(意味を知っている)は59.7%で、30.1%もの人が自分の周りにいると回答した。その具体的なクレーム先、要求先とは?「担任教師」34.7%と「校長/園長」32.2%の割合が高く、これに「保育士」15.3%、「担任以外の教師」5.1%が続いた。クレーム内容は「先生の態度について」16.9%や「友達について」12.7%、「遠足などの行事について」11.9%など。「通勤に間に合わないから通園バスを早くよこせ」や「バスは家の前まで来るものだ!」etc.自己中心的な言動が目立つ。このような状況に対して50.8%もの人が「全く勘違いの間違ったクレームだと呆れた」と回答。“良識派”が半数を占めた。ただ、「気持ちはわかるけど、そこまで言う必要はない」とする中間派も22.9%、「実は同じ事を思っていたから言ってくれて良かった」との肯定派も0.8%いた。その傍らで「その問題に巻き込まれるのは勘弁してほしい」というクールな意見も2.5%ながらあった。
調査結果
- どんな事を言っていたのですか?
- ○「通勤に間に合わないから通園バスを早くよこせ」「バスは家の前まで来るものだ!」と、小さな園バスを家の前まで迎えに来させていた。
○遅刻しないようにするために、先生にモーニングコールを要求した。
○「誰々ちゃんとは一緒のクラスにしないで!」の理由が、そのお母さんが嫌いだったらしい。
○「自分の方がちゃんと教えられるから家庭科の先生を自分に替えてほしい」と言っていた。 - そのクレームに対してどう思いましたか?(n=118) (単位:%)
- モンスターペアレントに対して思う事があればどうぞお書き下さい
- ○本当に必要なクレームもあるだろうから、節度が大切なのでは?【20歳代】
○子供の言う事だけを聞いて事実確認をせずに猛進するというパターン。クレームをつける前に、じっくり考えるべき【30歳代】
○学校や幼稚園だけでなく、病院など他の場所でも理不尽なクレーマーが増えていると聞く【30歳代】
○「ごねたモノ勝ち」と確信している人もいるが、「自分は正しい」と信念を持ってクレームをつけているなら恐ろしい【30歳代】
○常識はずれのクレームを言う保護者の子供も身勝手な大人に成長しそうで怖い【30歳代】
○本当に子供のために行動している保護者に「流行のモンスターペアレントだ」と簡単に片付けるな!【40歳代】
○全てが親に問題があるとは思わない。今の先生はサラリーマン化していると強く感じるから【40歳代】
○モンスターペアレントの子が「親に言えば何とかしてくれる」「親に言えば先生は黙る」と思っている【40歳代】
○自己中心的な考えの親に育てられた子供が、成長したときの日本が心配だ【50歳代】
調査実施先:(株)キャリア・マム