渋谷におけるハイティーンの性及びSTD(性感染症)に関する意識・実態調査 |
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調査結果の概要
今年8月に、東京渋谷駅周辺にて高校生及び20歳未満の男女を対象に性及びSTD(性感染症)に関する意識・実態調査を実施した結果、渋谷に遊びに来る高校1年生の35.2%が性交渉の体験があり、高校3年生では1年生の約2倍となる71.2%に及び、卒業生では85.6%に達する。今回の調査対象者の平均体験者数は「およそ7.1人」であるが、経験者数には個人差が大きく、多い人(50人以上)が平均を上げている模様。極めて学年差が大きい。STDに感染した事があると回答した人は5.8%で、平均体験者数は「37.5人」と、感染した事がない人の平均「5.2人」の7倍以上に及ぶ。STDに罹った時、最初に相談する相手は「友達」50.4%が最も多く、半数を占めた。STDの認知度を見ると、「知っているし、説明できる」と回答した人は全体の38.4%、説明はできないが、「どこかで聞いた事がある(名称を知っている)」44.6%を合わせると、認知率は83.0%となる。STDについて具体的に知っている事を答えてもらうと、「コンドームをつけないとSTDに感染してしまう」は、3人に1人が知っていたが、それ以外の知識は極めて希薄であった。性教育を受けた経験は、学年が上がる事に高まるが、卒業生では「ない」「覚えていない」との回答が増える。受けた事がない人でも、59.4%が性教育の必要性を感じている。
調査結果
- 渋谷に遊びに来るハイティーンの性交渉体験率(n=461)
性交渉体験率(%) 性体験者数の平均(人) 高校1年生 35.2 1.7 高校2年生 55.1 6.7 高校3年生 71.2 3.5 卒業生 85.6 13.1 - ※(社)全国高等学校PTA連合会が3年前に実施した大規模全国調査である「全国高校生の生活意識調査」の結果と比較すると、今回の調査結果は、性体験者の率、体験者の人数ともに全国数値を上回っており、渋谷という地域性が反映された結果であると考えられる。
- STD(性感染症)の感染経験率(n=461) (単位:%)
- ※ 感染経験別の平均性体験者数
感染経験あり ⇒ 37.5人
感染経験なし ⇒ 5.2人 - STD(性感染症)に罹った時、最初に相談する相手(n=461) (単位:%)
- STD(性感染症)の認知度 (単位:%)
- STD(性感染症)に対する具体的な知識 (単位:%)
全体 男性 女性 コンドームをつけないとSTDに感染してしまう 67.0 65.7 68.3 エイズが密かに若者の間に広まりつつある 40.1 37.7 42.6 STDに罹っても気づかない事が多い 37.3 32.2 42.6 今、STDが流行している 23.2 23.3 23.0 望まない妊娠よりSTDの方が10倍も罹りやすい 16.3 20.3 12.2 クラミジアに罹って放っておくと子供が産めなくなる 15.5 17.4 13.5 - 学校で性教育を受けた経験(n=461) (単位:%)
- 性教育の必要性について(上記設問で「ない」と回答した人) (単位:%)
調査実施先:「STOP!STDを考える会」事務局