第一生命経済研究所「サラリーマンの退職後の社会的活動」

  • 調査期間
  • 2006/11
  • 調査対象
  • 全国の60歳~79歳までの無職の男性 791人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、全国の60歳から79歳の無職の男性を対象に、標記についてアンケート調査を実施した。クラブ・サークルなど職業以外の集団行動である社会的活動の参加・活動を見ると、「どれにも参加していない」18.3%は2割を割っており、全体的に何らかのクラブ・サークル等に参加・活動している割合は高くなっている。種類別では、“積極的に活動している”割合が最も高いのは「趣味関係のサークル、団体」19.1%、次に高いのは「スポーツ、運動関係のサークル、団体」13.9%であった。参加率(“積極的に活動している”+“まあ積極的に活動している”+“気が向いた時活動している”)を観ると、最も高いのは「町内会・自治会など」54.7%であったが、“積極的に活動している”割合は12.7%とそれ程高くなかった。趣味やスポーツなど自身の楽しみや技能の向上のためではない、地域活動・ボランティア活動への参加・活動などの奉仕的な活動については「趣味、スポーツ、学習グループのリーダー・世話役」32.0%が1位となった。社会的活動を行うにあたり、リタイア後1年以内に行った社会的準備行動で一番割合が高かったのは「市町村発行の広報誌、お知らせ等の詳細なチェック」27.2%であった。リタイア直後の社会的準備行動は、現在のクラブ・サークル等への参加・活動にどのような影響を与えるのか?準備行動なし層では「どれにも参加していない」との割合が3割(31.6%)で、これに「1サークル」17.1%を加えた「1サークル以下」の割合は48.7%と、5割に迫るが、準備行動あり層では20.5%に過ぎなかった。更に、地域活動・ボランティア活動への影響でも、全体的に、準備行動あり層の方が参加・活動率が高くなった。

調査結果

社会的活動(※)への参加・活動数(全体) (単位:%)
※職業以外の集団活動~クラブ・サークルなど。
クラブ・サークル等への参加・活動状況(参加・活動している回答者) (単位:%)
地域活動・ボランティア活動への参加・活動状況(全体) (単位:%)
社会的活動を行うにあたり、リタイア後1年以内に行った社会的準備行動(全体) (単位:%)
リタイア直後の社会的準備行動がクラブ・サークル等への参加・活動に与える影響 (単位:%)
リタイア直後の社会的準備行動が地域活動・ボランティア活動への参加・活動に与える影響 (単位:%)
社会的準備行動あり社会的準備行動なし
趣味、スポーツ、学習グループのリーダー・世話役43.918.0
地域のイベントや地域興しの活動37.515.4
地域の生活環境を守る活動35.318.0
障害者・老人の手助けなどの社会福祉活動14.14.4
自然保護や環境保全の活動13.86.1
地域の文化財や伝統を守る活動12.33.5
児童や青少年活動の世話10.45.7
消費者活動や生活向上のための活動6.74.4
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0709a.pdf
調査実施先:(株)第一生命経済研究所