歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査 |
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調査結果の概要
日本でもだいぶ浸透してきた矯正歯科治療。矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会が全国の10代~50代の男女を対象に実施した標記の意識調査によると、歯並びで第一印象が左右されると「思う(「やや思う」49.8%を含む)」と答えた人は71.0%に上る。一方、自分の歯並びは良いと「思う(「やや思う」18.7%を含む)」人は27.7%と、「思わない(「あまり思わない」26.2%を含む)」の43.4%に遥か及ばなかった。この事を反映して、自分の歯並びを気にした事が「ある(「ややある」33.8%を含む)」人は62.3%で、男性56.0%よりも女性68.6%で多い。日本人の歯並びに関しては、「昔に比べ、日本でも歯並びのよさが重要な要素となってきている」との割合が高く、およそ半数が「海外よりも歯並びの悪い人が多いと思う」と回答。歯への意識の低さが浮き彫りとなった。歯並びが良い国イメージトップ3は「米国」「英国」「フランス」の順。歯並びについて歯科医で相談した事がある人は27.0%と、海外のような“予防歯科”の意識は低い様子が窺えた。矯正歯科治療について尋ねると、特別な事だと歯「思わない(「あまり思わない」40.1%を含む)という人が62.7%と多数を占めたが、関連する事柄に対する認知度はあまり高くない(例えば、「保険がきくケースがある事」について67.0%が、また、“矯正歯科治療は子供のときに行うもの”という認識の根強さゆえか、「歯茎さえ健康ならば、何歳であっても矯正歯科治療ができる」については68.1%の人が「知らない」と回答し、昨今変わりつつある矯正歯科治療の現状についての認識の浅さが明らかになった。