食育に関する調査

  • 調査期間
  • 2007/04
  • 調査対象
  • 小学生の母親300人及び学校栄養士275人
  • 調査方法
  • インターネット/FAX調査

調査結果の概要

食育の実践において重要な役割を担っている学校栄養士(以降、栄養士と称す)と小学生の母親(以降、母親と称す)に対して、食育に関する意識や実態について調査を行ったところ、双方の間にはかなりの温度差がある事が明らかになった。まず、栄養士で食育を「知っている(「よく知っている」含む)」人は99.3%であるが、母親は65.0%に留まっている。現在、子供に“食育”を行っているのは?の設問に「学校」であると回答した割合が、栄養士では92.4%に達した。母親も同様であったが、その割合は75.0%に留まっている。食育が最も必要だと思う対象について、家庭の食事を管理する「母親」にこそ必要と感じている栄養士は79.3%。これに対し、自身でそう感じている母親は44.0%で、およそ6割が自分への食育の必要性を感じておらず、双方の認識のズレが窺える。食事のバランスガイドとメタボリックシンドロームの認知度を比べると、メタボリックシンドロームの認知は栄養士99.2%、母親78.3%と高かったが、食事バランスガイドの認知は、栄養士で98.2%だったが、母親では31.7%とまだ充分認知されていない模様。母親に尋ねた。一日のうちで子供と一緒に食事する時間は?平日の朝食をともにする母親は80.0%で、残りの20.0%の子供は孤食となっている。夕食は99.3%が子供とともにしている。休日の朝食になると、朝食をともにする母親は89.0%に増え、子供の孤食の割合は11.0%に減少する。学校の給食だよりを「毎回読む」と回答した母親は58.3%で、「たまに読む」33.7%を合わせると9割以上が給食だよりを読んでいる。

調査結果

“食育”を知っていますか? (単位:%)
現在、子供に“食育”を行っているのはどこだと思いますか?(上位5位) (単位:%)
学校栄養士母親
学校92.475.0
食関連企業60.026.3
市町村59.335.0
56.432.3
家庭45.852.7
誰に対する“食育”が最も必要だと思いますか?(上位5位) (単位:%)
学校栄養士母親
幼児73.875.3
小学生80.794.7
中・高校生64.463.3
79.344.0
20~30代男・女37.515.7
食事バランスガイド(※)を知っていますか? (単位:%)
※健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして、平成17年6月に農林水産省と厚生労働省により決定された。「食事の基本」を身につけるための望ましい食事の摂り方やおおよその量をわかりやすく示している。
“メタボリックシンドローム”という言葉を知っていますか? (単位:%)
お子様と一緒に食事をするのは一日のうちどれ位ですか?(母親) (単位:%)
学校の給食だよりを読みますか?(母親) (単位:%)
調査実施先:日本ケロッグ(株)