仕事と子育てを両立させたい女性アンケート

  • 調査期間
  • 2006/10/01~2006/12/31
  • 調査対象
  • 実施先の託児所付き登録会に参加、派遣登録した育児中の女性 278人
  • 調査方法
  • 郵送法

調査結果の概要

女性が育児と仕事を両立する上で最大の障害となるものは「時間の制約」である事が、人材サービス大手の(株)フジスタッフの調査でわかった。50%の女性が「子供の急な病気や、幼稚園や保育所からのお迎えで残業ができないなど、仕事の時間に制約がある」としており、小さな子供を持つ女性が働きやすい環境づくりが急がれそうだ。2番目には「子供の預け先など社会的なインフラが未整備」が24%と、4人に1人の割合であった。この事からも、育児中の女性の就業を促進するには、都市部を中心とした待機児童の解消や延長保育、病時保育などの社会的インフラの整備が必要である事がわかる。仕事を探す際に重視する項目として上位に挙げられたのは「就業時間」「勤務地」「仕事内容」と就業条件や環境を重視している事が窺える。また、現在就業している女性の25%が、結婚・出産前の仕事の経験を現在の仕事に生かす事ができない(「殆ど生かせない」13%+「全く生かせない」12%)と感じていると回答している。

調査結果

育児と仕事を両立する上で困難に思う事は何ですか?(全体) (単位:%)
お仕事を探す際に重視する項目を優先順位でお答えください(全体) (単位:ポイント)
1就業時間1,141
2勤務地958
3仕事内容719
4収入額538
5残業の有無471
6オフィス環境80
7雇用形態65
8雇用期間62
※各回答者が選択した項目を1位5P、2位4P、3位3P、4位2P、5位1Pとポイント化して総合ポイントを集計
このお仕事は結婚・出産前にされていたお仕事のキャリア・スキルを生かせるものですか?(現在就業している回答者:n=178) (単位:%)
フジスタッフ(☆)に今後どのようなお仕事の紹介を希望しますか?(自由回答)
・勤務可能日としては、短時間や週2、3日勤務で残業なしの仕事
・自宅から勤務地が近い
・育児中の女性に対する職場の理解ある企業
・正社員へ未知が開ける紹介予定派遣
子育て中の女性が再び仕事につくためには、何が必要だと思いますか?(自由回答)
<託児について>
・子供を安心して預けられる施設、環境(認可外託児所は費用が高い)
・病時保育の充実(子供が病気のときの対応が一番大変)・延長保育の充実
・預けたい時にすぐに預けられる施設の体制
・就職活動中でも託児サービスが受けられる事
・家族や周囲のサポート体制、男性に育児参加
<企業に対して>
・子育て中の女性に対する理解
・雇用(就業)スタイルの多様化、在宅ワークやワークシェアリングの充実
・託児所付き企業の充実
<自分自身について>
・売れる人材になるために自身のスキルアップ
・仕事と家庭を両立するという強い意思
・小さい子供がいる事を言い訳にしない事
・自分や子供の健康管理
☆(株)フジスタッフは2004年から育児女性の社会復帰支援事業を開始。人材派遣業界で始めての託児所付き派遣登録会を実施するなど、子育て中の社会進出支援に力を入れてきたが、既婚女性の就業支援を一段と積極化する考えである。
調査実施先:(株)フジスタッフ