高校生の意欲に関する調査(3)

  • 調査期間
  • 2006/10~2006/12
  • 調査対象
  • 日本(12校)1,461人、アメリカ(14校)1,271人、中国(18校)1,763人、韓国(21校)1,181人
  • 調査方法
  • 集団質問紙法

調査結果の概要

将来就きたい職業を尋ねて見ると、日本では「営業・販売・サービス職」が最も多く、「小中高校の教師」「美術家、服飾、インテリア等のデザイナー」が続き、米国は「医師」「美術家、服飾、インテリ等のデザイナー」「プロスポーツ選手や歌手・俳優」がトップ3となっている。中国では「会社・企業の経営、管理職」が断然多く、以下「政府機関の公務員」「弁護士、裁判官などの法律家」の順。韓国のトップ3は「小中高校の教師」「会社・企業の経営、管理職」「美術家、服飾、インテリア等のデザイナー」であった。日本の若者のリーダー志向が低下していると言われる昨今―偉くなりたいと思う(「強く思う」+「まあ思う」)割合は他の3カ国~中:85.8%、韓:72.3%、米:66.1%~に比べ日本は44.1%と最も低い数値であった。偉くなることについてどのように考えているのか?日本の高校生は、偉くなると「責任が重くなる」が断然多く、次いで「自分の時間がなくなる」など、ネガティブなイメージが強い。米国では「責任が重くなる」が1位となったが、同時に「自分の能力をより発揮できる」「周りに尊敬される」「お金持ちになれる」とも思っている。中国では「自分の能力をより発揮できる」が73.3%に達し、韓国では「周りに尊敬される」「自分の能力をより発揮できる」「責任が重くなる」の順だった。このように、米中韓の高校生にとっては偉くなると「責任が重くなる」が、「自分の能力をより発揮できる」「周りに尊敬される」などの魅力も大きいようだ。

調査結果

将来就きたい職業
<日本> (単位:%)
<米国> (単位:%)
<中国> (単位:%)
<韓国> (単位:%)
偉くなりたいと思いますか? (単位:%)
偉くなることについて、貴方の考えに近いものは? (単位:%)
日本米国中国韓国
人に使われずにすむ27.525.622.917.3
権力を持ち、人を支配できる27.224.818.931.9
何でも好きなことができる18.926.89.325.9
自分の能力をより発揮できる42.257.773.355.9
周りに尊敬される40.457.548.659.5
お金持ちになれる44.952.333.144.2
友達が多くなる10.325.229.812.7
異性にもてる7.221.717.511.5
責任が重くなる78.967.664.746.9
自分の時間がなくなる46.717.321.613.6
偉くなるためには人に頭を下げねばならない27.310.36.320.5
自己犠牲をしなくてはならない39.644.526.024.8
調査実施先:(財)日本青少年研究所