暮らし・身の回りで起こったトラブル・不祥事調査レポート |
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調査結果の概要
日本人の身近なトラブルで最も多いのは「職場」に関するもの－危機管理を中心に企業広報に関する支援活動を行うＮＰＯ法人 広報駆け込み寺が全国の20歳以上の男女を対象に行ったインターネット調査でこのような結果が出た。それによると、トラブルや不祥事、困り事、悩み事の種類別トップ３は「職場」「教育・いじめ（不登校）」「事故・事件（盗難・詐欺・違反）」の順となった。その内容としては、職場では仕事・人間関係・セクハラ・不正事件など様々。２位の教育・いじめ（不登校）ではいじめを受ける子供を持つ親の悩みが多数を占めた。また、対処方法では「努力・工夫した」23.3％、「自分の役割を果たした／相手を窘めた・叱った」19.0％、「話し合った／相談した／謝った」11.6％などのポジティブな対処が多く、「何もできなかった・何もしていない」16.7％などを上回っている。しかし、その結果については「解決していない／現在も続いている」が32.3％と、「解決した／和解した／許してもらえた」15.9％を大きく引き離し、努力や話し合いなどのポジティブな対処が必ずしも解決には結びつかず、問題解決方法の困難さが浮かび上がった。
調査結果
- 最近、貴方の身の回りで、どんなトラブルや不祥事、困り事、悩み事がありましたか？（全体）
〈誰に起こりましたか〉 （単位：％） 
- 〈どんな事が起こりましたか？〉 （単位：％）
- ※企業不祥事・製品安全トラブルが相次いで発覚し大きな社会問題となっているが、危機管理の基本は『逃げない。隠さない。嘘をつかない』である。人生の各ステージにおける身の回りのトラブルについても“逃げず、隠れず、嘘をつかず”勇気を持って対応していく事が大切で、こうした対応がその後を左右する。これは企業も個人も変わらない。たとえ問題解決という結果が得られなくても、こうした対応の積み重ねこそが社会を変える原動力となるのではないだろうか。
- 〈対処方法は？〉 （単位：％）
- 〈対処の結果は？〉 （単位：％）
- 【トラブル種類別件数と代表例】
１位 職場（仕事） 164件
【29歳 男性】
社長のセクハラに困っている。気に入った子がいるとホテルの部屋に呼んだり、プレゼントしたり、無理やり秘書課に人事移動したり。オーナー社長なので今も継続。沈黙している。
【29歳 男性】
職場が権力争いに近い状況にあり、若い社員である我々は苦しんでいる。とりあえず自分の上司側についたが、以外とうまくいった。
【47歳 女性】
職場の上司が業務発注先と癒着していて、その業者のみの便宜をはかり、仕事がやりづらかった。上席に現状の報告を行ったが、他の社員からの内部告発もあり上司は退職した。
２位 教育・いじめ（不登校） 153件
【44歳 男性】
小学４年生の息子がいじめにあい困った。学校へ相談したが校長、教頭が相手にならず教育委員会へ。役に立たない管理職教師が実際にいることを知った。
【41歳 女性】
中学生の息子にクラスにいじめられている子はいないのかと聞いたところＡ君がみんなにからかわれているとのこと。それを先生に報告したら実は一番仲が悪いのは息子だといわれた。
【53歳 女性】
子供が高校１年のときにいじめにあって学校に行くのを嫌がった。学校は命を懸けてまで行く場所ではないことを話し、子供が家で安心して過ごせる環境作りに専念した。今は大学で心理学の勉強を頑張っている。
３位 事故・事件（盗難・詐欺・違反） 140件
【35歳 女性】
とうとう家にも振り込め詐欺の電話がかかってきた。普段は豪傑で騙されるようには見えない母がすっかり騙された。被害額は100万円。
【33歳 女性】
親がチラシで見つけた格安ミシンを注文したら、訪問実演されて結局40万円もするミシンを買わされた。クーリングオフの専門会社に頼った。
【35歳 女性】
耳が遠くなってきた老夫婦が居間でテレビを見ている間に泥棒に入られた。知らない人が庭に入ってきたらわかるように犬を飼い始めた。
４位 交友・恋愛（浮気・夫婦間） 134件
【26歳 女性】
彼氏に浮気がばれてしまい、許してもらう交換条件に貸している200万円を帳消しにした。後でその彼氏に私以外に本命の彼女がいることがわかり、私は浮気相手という立場に…これって詐欺？
【29歳 女性】
夫婦間での会話が全くなくなってしまった。今までは一生懸命会話をしようと努力していたが今はそんな気にもなれないでいる。
【59歳 女性】
34歳になる独身の長男にはまともな結婚をして欲しいのだが、現在母よりも年上の女性と付き合っている。
５位 家庭・近所付き合いでのトラブル 132件
【44歳 男性】
家の中の携帯電話、サイフ、デジカメが紛失した。共働きのため留守中に小学生の長男の友だちが遊びに来て盗んだらしい。しかし、解決することはできなかった。
【24歳 女性】
知らない間に弟がアキバ系になっていた。一度注意したが直らず放置。今ではアキバ道をまっしぐら。
【26歳 女性】
結婚式に出席した時のこと。新郎新婦が入場してもオジが見当たらないので、皆で館内を探し回ったらのんびり温泉に浸かっていた。あきれて何も言えなかった。
調査実施先：ＮＰＯ法人 広報駆け込み寺
