調査結果の概要
日本最大級の英語学習ポータルサイト「英語タウン」を運営するエイゴタウン・ドット・コム(株)がサイト上で実施した小学校の英語必修についてのアンケートによると、賛成派（47％,）と反対派（44％）が拮抗している結果となった。反対派の声としては“母国語でのコミュニケーション力をつけるのが先決”や、“英語を教える側の人材が育っていない状態での必修化は、非常に危険だ”などを理由に挙げている。賛成派の中でも“日本語の基礎を教えた上で”、“教える側がしっかりと準備をしてから”、といった条件付き賛成が多かった事から、賛成・反対派ともに、現状の態勢での英語必修化に不安を感じ、“国語力の維持”、“教育する側の環境整備”、を重要課題と考えている状況が伺えた。また、同サイト上で主な英語学習法についてのアンケートも行われ、1位“生の英語を直接教えて貰える”、を理由に挙げる人が多かった「英会話スクールに通学」(25％)が選ばれた（デメリットとして高額という声も）。2位・3位の「本で学習」「ラジオ番組で学習」は“安価”である事が多くの支持を集め、4位の最近注目されている「ポッドキャスティングで学習」は“無料”である事、“通勤電車の中で聞ける”などの時間的な制約が少ない事がメリットとして挙げられている。
調査結果
- 調査時期：2006年5月15日～7月5日
調査対象：実施先サイトのアンケートにアクセスしたのべ2,691人
http://www.eigotown.com/poll/200605/ - 小学校での英語必修化、あなたはどう思う？ （単位：％）
- 【コメント】
〈英語は将来必要になる、大切な言葉〉
・バイリンガルであれば、将来的に学校や職業を選ぶ時に選択の幅が広がると思うから。
・言葉はコミュニケーションするための大事なツールです。日本語以外の言葉を習得することによって、視野が広がり、世界も広がります。
・グローバル社会に必ず必要だし、英語は学んでできるものじゃないので早くなれた方がよいと考えます。
〈条件付で賛成〉
・賛成ではあるが、教科としてではなく、特別授業のような形で、ゲームをしたり歌を歌ったり、体を動かしながら学んでいくのが良いと思う。
・ただし、やり方と適切な指導者がいて賛成と言う条件つきです。現在指導する立場ですが、これでいいの？と言う現場、いっぱいあり心配…。
〈早ければ早い方がよい〉
・どの言語も同じとおもいますが、英語は接している時間が長ければ長いほど上達します。プラス、年齢が低ければ低いほど早く身につきます。
・日本語をある程度学習し、基礎ができた後、早い段階で第二言語を学ぶのは有効だと思う。ただし、最近の親御さんは、英語コンプレックス（あるいは、海外帰国組の場合、英語への執着心が強い）世代のため、幼児期から塾に通わせたり、無理に英会話に通わせる傾向もあるので、一概に賛成とも言い難い。
〈発音・聞き取りに有利〉
・発音って耳慣れることが一番だと思う。昔の人がディズニーランドをデズニーランドって言ってしまうのは、昔「ディ」という発音が日本に存在しなかったからですよね。リスニングを小さいころから聞いていれば、「R」「L」の区別などつきやすくなるのでは。
・子供の頃の方が吸収力があるから。特に発音などは小さい頃に始めたほうが絶対よい！
〈その他〉
・「まずは日本語」の論理がありますが、そんな悠長なことを言っているとアジアの中でもおいてきぼりになってしまいます。教育法は充分考えるべき！
・小学校での英語の導入については、もう何年も議論されています。時代も変わってきています。まずやってみてはどうでしょうか。英語の勉強を通して、客観的に日本や国語である日本語に関心を持つようになるかも知れません。
- 調査時期：2006年7月28日～10月13日
調査対象：実施先サイトのアンケートにアクセスしたのべ1,152人
http://www.eigotown.com/poll/200607/ - 貴方の主な英語学習法は？ （単位：％）
- 【コメント】
〈1位：英会話スクールに通学〉
・授業料が高くて評判の大手スクールに通いました。でも、それが本当に高いか安いかは自分次第だと思いました。
・一方通行の独学でも知識はつけられるけど、実践力は難しい。「ネイティブの人と話す時間を買う」という感覚で英会話学校に行っています。
・英会話スクールに通ってみて自分の英会話の弱さを発見しました。今は必死でがんばっています。
〈2位：本で学習〉
・文字を追い、スペルを確認しながら文章の構成も考えて覚えるようにしています。
・今はとりあえずTOEICの点数が欲しいので。
・英語を母国語としない外国の人達に英語の学習法を聞くと、本をたくさん読むことという返事がありました。また、アメリカのメル友もそう言っています。
〈3位：ラジオ番組で学習〉
・安価で手軽。毎日一定の時間に放送があるので学習のリズムがつかみやすい。仮にちょっとさぼってしまっても、いつからでも復帰可能なところが魅力。
・お金がかからないラジオで勉強中。留学経験なし。もう4年ほど聞いていますが、字幕なしで映画が見られるようになりました。
・安い。居ながら出来る。時間が短い。
〈4位：ポッドキャスティングで学習〉
・無料だし、通勤電車の中などで、気軽に聞ける。聞いているだけで、英語と日本語の語彙の説明もあるし、とても便利。
〈5位：テレビ番組で学習〉
・今は学校に行っているお金と時間がないため。
〈6位：Eラーニング学習〉
・メール交換での指導やスカイプなど、マンツーマンに近い学習を選べるようになったから。
〈7位：ポータブルゲーム機（PSP/ニンテンドーDSなど)で学習〉
・英語の勉強の興味を促すきっかけになりました。
調査実施先：エイゴタウン・ドット・コム(株)
