中学生及び保護者等の携帯電話利用実態調査

  • 調査期間
  • 2005/10~2006/01
  • 調査対象
  • 東京、神奈川、群馬、茨城、静岡、長野、奈良、鳥取の中学生1,485人、高校生3,109人
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

携帯電話を持っている中学生の4割が会った事のないメル友と日常的にメールのやりとり(「よくする」25%、「時々する」18%)をしている事が実施先と群馬大学の下田博次教授の共同調査で明らかになった。まず、携帯電話の所有状況を見ると、中学生で34%、高校生で97%が所有している。一方で、持たない理由は、中学生が保護者からの抑制で「持たせてくれない」53%がトップだったのに対して、高校生は「必要ない」51%という自分の意志で持たないケースが多かった。次にeメールの利用状況(携帯電話を利用した中学生の利用率は98%)に目を向けると…「よく使う」時間帯は中学生、高校生ともに“自宅でひとりで過す時間”が最も多く、その傾向は変わらなかった。また、メールでやりとりしている内容は「放課後の予定、遊びの事」が中高生ともに7割以上でトップに挙げられ、これに「授業や部活に関する事」が続いている。メールのやりとりを「よくする」相手は、中学生、高校生ともにその全体傾向は似通っているが、“メル友”については中学生で割合が高かった。メル友についてもっと探ると、中学生、高校生ともに同年代がその対象の大半を占めており、対面経験を尋ねると、中学生で32%、高校生で38%が実際に会った事があると回答している。

調査結果

携帯電話の保有率 (単位:%)
携帯電話を持たない理由 (単位:%)
eメールの利用時間帯(「よく使う」割合)〈中学生〉 (単位:%)
eメールの利用時間帯(「よく使う」割合)〈高校生〉 (単位:%)
メールでやりとりしている内容 (単位:%)
中学生高校生
放課後の予定、遊びの事7273
授業や部活に関する事5754
友人の情報(評価、噂)5643
遊び、癒しのメッセージ5551
チェーンメール2614
試験勉強のための情報2019
教師の情報(評価、噂)177
メールのやりとりする相手(「よくする」相手) (単位:%)
中学生高校生
1位学校の友人75%学校の友人50%
2位学校外の友人32%学校外の友人40%
3位(※)メル友25%恋人22%
4位恋人16%11%
5位先輩及び後輩12%(※)メル友8%
(※)ここで言うメル友とは、実際に会った事のないメールのやりとりだけの友人で、中学生の43%が日常的にメル友とやりとり(「時々する」18%を含む)している。
メル友の年齢 (単位:%)
中学生高校生
1位中学生95%高校生93%
2位高校生40%中学生25%
3位大学生7%大学生14%
4位その他20代6%20代の社会人13%
5位20代の社会人5%その他20代5%
メル友との対面経験 (単位:%)
調査実施先:(株)NTTドコモモバイル社会研究所