出産・子育て期における男女労働実態調査

  • 調査期間
  • 2005/09~2006/03
  • 調査対象
  • 県内在住の子育て世代の男女(25歳~39歳)と保育所に子どもを預けている人1,114人
  • 調査方法
  • 郵送配布・留置回収法

調査結果の概要

子育て中の共働き世帯のうち、男性の4人に1人は全く育児をしていない事が、県のアンケートでわかった。共働きであっても育児が女性に偏っているのが現状で、育児の分担意識がさほど進んでいない様子が伺える。“子供がひとりいる”と回答した人の中で、「もっとほしい」という県民は66.7%、保育所利用者は42.0%。「迷っている」県民は19.8%に対し、保育所利用者では36.7%と多め。理由は県民・保育所利用者ともに「経済的余裕がない」が高く、保育所利用者の「家事・育児と仕事の両立が困難」55.2%の高さが目を引く。仕事と育児を両立するために必要な条件を尋ねると、「夫婦で家事や育児を協力して分担」が最多、また、「保育所や学童保育など施設の充実」も多い。日頃の育児を共働き世帯で見ると、男性の25.9%がひとつもしておらず、「ひとつ(だけ)している」のは17.2%だった。一方、「いつつ」全てしている女性は56.1%と半数以上を占めた。男性(県民)の平均残業時間を見ると、“30~34歳”の層で「1週間に15時間超」38.0%で、子育て期にある他の年齢層の男性より多い。仕事と家庭生活等の両立支援で行政に期待する事の第一位は、県民調査では「出産・子育てにより退職した女性の再就職支援」49.7%、保育所利用者では「短時間正社員など多様な働き方を広める」49.9%であった。

調査結果

子供を持つことに対する意識(単位:%)
子供がほしいが迷っている、子供がほしいと思わない理由(上位4位)(単位:%)
仕事と育児を両立するために必要な条件(県民・保育所利用者)(単位:点)
1夫婦で家事や育児を協力して分担1856
2保育所や学童保育など子供の面倒を見てくれる施設の充実1495
3短時間勤務やフレックスタイム制等の多様な働き方の容認816
4保育所や育児サービスの料金の値下げ741
5家事・育児は女性、という固定観念の社会からの払拭513
日頃行なっている育児(※)の数(子供のいる県民・保育所利用者)(単位:%)
※ここで言う育児とは、
1.子供の食事の世話、2.子供を風呂に入れる、3.寝かしつける、4.着替えの世話、5.保育園の送迎
の5項目を指す。
平均残業時間は?(県民)(単位:%)
仕事と家庭生活等の両立支援で行政に期待する事(単位:%)
調査実施先:千葉県商工労働部雇用労働課