格差社会に関する調査

  • 調査期間
  • 2006/04/26~2006/04/28
  • 調査対象
  • 全国の30代~40代の既婚女性1,713人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

小泉純一郎首相が国会でも“容認”したことで一躍注目を浴びている社会の「格差」。様々な方面で、格差社会についての是非が論じられているが、果たして世間に「格差」の実感はあるのだろうか?そこで、もっとも家計に敏感な全国の30~40代既婚女性1,713人を対象に、「格差社会」に関する調査を行なってみた。まず、実際に自分の周りで「格差」を実感しているかを聞いたところ、「実感している」という解答が6割を占めた。ただ、現在の暮らしについて、「中流」と回答した人は75.1%、格差はありそうだと感じているものの、自分の暮らしについてはまだ中流意識が強いようだ。そこで、「今後さらに(上流・下流)の二極化が進むとしたら、あなたの暮らしぶりはどうなると思いますか?」という質問もしてみた。すると、7割以上が「下降していくと思う」と回答。その回答者を対象に、「努力次第では上昇すると思うか」と重ねて聞いたが、半数以上が「思わない」と答えた。世の流れに、すでにあきらめの心境の人も少なからずいるようだ。こうした気分の反映か、景気がよくなりつつあるというのに、夫の小遣いは依然として「5万円未満」が大半。それでも「20万円以上」という回答も複数あって、ちょっとびっくり。従来のような中流意識が必ずしも善とは言えないだろうが、あまりに格差が開くと、経済の停滞や少子化など深刻な問題も派生してくる。この問題については、徹底的な議論が必要だろう。

調査結果

現在、問題となっている社会格差について、身近で実感していますか?(全体) (単位:%)
現在、貴方の暮らしに該当するのは?(全体) (単位:%)
今後、更に格差社会の二極化が進むとしたら、貴方の暮らし向きはどうなると思いますか?(全体) (単位:%)
上記設問で「下降していくと思う」と回答した方に
~努力次第では、暮らし向きは上昇すると思いますか?(全体) (単位:%)
貴方のご主人のお小遣いの額は?(全体) (単位:%)
格差社会について、何か意見がありましたらお書きください。
  • お金が全てではないが、努力した人が報われる社会なら格差があっても良いと思う。
    (42歳女性・パート、アルバイト・愛知県)
  • 経済が上向きと言われていても、周りを見渡す限り、生活が良くなったと答える人は大変少ない。いったい何処にお金が流れているのか不思議でならない。教育費はかかる一方で、格差が広がれば、少子化に歯止めをかけることはできないでしょう。
    (43歳女性・パート、アルバイト・和歌山県)
  • 努力して懸命に働いても報われないという人は知らない。逆にニートなどで貧乏になることは止むを得ないのでは。そこまで国が面倒見る必要はないと思う。
    (40歳女性・専業主婦・東京都)
  • 上層にいる人たちが改善策を考えても、あまり実質的な意味を持たないようなものしかできない。もっと国民の声を聞き入れるような仕組みを作っていかないと格差社会き改善ははかれないと思う。
    (31歳女性・専業主婦・山梨県)
  • 私の周りでは同じレベルの人達が集まっているせいか、格差社会を感じたことはありません。ただ、私は安定した生活ができれば格差社会があろうが無かろうが気にしません。自分が上流の人間になりたいとも全く思いません。
    (35歳女性・自営業・千葉県)
  • 高額所得者を対象にした課税をもっと増やして欲しい。今のような取れるところから増税という方法では、一般サラリーマン世帯はまともに暮らしていけなくなる。
    (38歳女性・専業主婦・神奈川県)
  • 調査実施先:(株)ライフメディア