Benesse食育研究所通信Vol.2~今どきの日本の朝食 |
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調査結果の概要
小学生の子供を持つ母親を対象に朝食をテーマにアンケートをとってみると、子どもが誰と食べるかという問いに対して、回答のトップは「子どもだけで食べる」でした。毎日家族全員で食べている家族は約3割という結果でした。子どもの朝食で困っていることのトップが「食べるのに時間がかかる」ということから、出勤前の慌ただしい時間帯にゆっくりと食卓を囲んで…という余裕がなく、準備した食事を子ども自身のペースで食べさせている現状が浮かびます。朝食の形式では、母親は「パン中心」という声が目立ちますが、子どもは「パン中心」と「ご飯中心」がほぼ同数になり、大人と比較すると「子どもの朝食にはご飯を用意」という意識があるのではと推測できます。一方、父親は「食べない」が約1割、その他の12%も「飲み物だけ」という回答がほとんどを占めるので約2割強が朝食欠食の状況です。メニューは全体的に「パン中心」のほうが多く、朝食ではパン食が根付いていることがうかがえます。特に約7割を占める関西圏・中京圏でのパン食の突出ぶりが目立ちます。一方で関東圏およびその他地域では「ご飯中心」という声が4割程度あり、関西圏・中京圏ほどパン食が伸びていません。また、朝食の調理にかける時間についても調査しましたが、関西圏・中京圏は他に比べて短い傾向があるようです。これはパン食の多い地域と重なりますので、朝食のメニューと関係していると考えたほうがよさそうです。