おせち料理とおとそに関するアンケート

  • 調査期間
  • 2005/10
  • 調査対象
  • 首都圏及び関西圏在住の20代~50代の主婦200人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

お正月の定番“おせち料理”と“おとそ”についてアンケートを実施した。昨年10月に行ったアンケートと16年前に実施した同様のアンケートの結果を比較すると、おせち料理の手作り派は24.2%も減少しており、手作り派の中でも「全て手作り」する主婦は僅か11.4%。これに対して「一部手作りし、残りは“できあい”のものを購入」する主婦は68.3%を占めた。おせち料理の手作り派は全体で6割ほど、しかし、世代が低くなるにつれ、手作りは少なくなる。おせち料理を手作りする主婦の使用する液体調味料のトップ3は「しょうゆ」99.2%、「本みりん」73.2%、「酢」65.9%であった。お正月に飲む縁起物のお酒“おとそ”を正しく理解している人は思いのほか少なく、「正月に飲む清酒」を選んだ人が半数以上(52.1%)に上り、これに対し、“とそ散”を清酒や本みりんに浸したものであるという正しい認識をしている人は42.6%に留まる。おせち料理の手作り派に手作りするメニューを尋ねると、最も多かったのは「煮しめ」で69.9%であった。

調査結果

「おせち料理」手作り事情(過去比較) (単位:%)
注)1990年調査概要
【調査方法】アンケート用紙による自記式留置法
【調査対象】首都圏・関西圏在住の30代~40代主婦279人
【調査時期】1990年10月
「おせち料理」の準備方法(「作っている」主婦) (単位:%)
「おせち料理」とは?   ~節目節目のご馳走~
「おせち料理」の語源は、古代から朝廷で使われている「御節供(おせちく)」であると言われている。「御節供」とは、節句の日に朝廷で行われる宴「節会(せちえ)」の席で振舞われるご馳走のことで、平安時代には、年の初めの他、3月3日、5月5日など数々の節句のたびに、神前に備えられたり、お客様に提供されたりした。この「御節供」が「おせち」と略され、主に正月料理を意味するようになったようです。
「おせち料理」手作り事情(年代別比較) (単位:%)
「おせち料理」を作るときに使用する液体調味料(「作っている」主婦」 (単位:%)
「おとそ」に対する認識 (単位:%)
「お屠蘇」とは?   ~お正月の縁起物~
「お屠蘇」は、四世紀末頃、中国で十数種の漢方薬を調合して酒に浸して飲んだのが始まりで、邪気を屠(ほふり)、魂を蘇(よみがえ)らせることから名付けられたと言われる。日本には平安時代の嵯峨天皇の頃に中国から伝来。その後、元旦の朝、家族の一年の健康を願って飲むようになった。年少者から先に回すしきたりになっている。「お屠蘇」は「屠蘇散」を本みりんや清酒に浸して作るが、地域によっては赤酒など地元特有のお酒に浸して作ることもあるようです。
※屠蘇散は薬局・薬店で入手できます。
手作りする「おせち料理」のメニュー(「作っている)主婦) (単位:%)
調査実施先:宝酒造(株)