日本企業のミドルマネージャー調査報告書(1)

調査対象 正社員の部下を1名以上持つ、全国の30~50代の日本企業の課長(有効回答:897件) 調査実施先 学校法人産業能率大学総合研究所
調査方法 インターネットリサーチ 調査期間 2020/02/12~2020/02/14

調査結果の概要

学校法人産業能率大学総合研究所(東京都世田谷区)では、ますます先行きが不透明になっていく時代に、日本企業におけるミドルマネジャーが職場でどのようなマネジメントを実施しているのかを明らかにすべく、マネジャーを取り巻く職場の状況や悩み、能力開発課題に加え、マネジメントにおける価値観や行動など、さまざまな切り口で調査しました。
あなたが管理している職場の状況は、3年前と比べてどのように変化していますか?と尋ねました。回答者全体では、「業務量が増えている」57.6%、「コンプライアンスが厳しくなっている」54.8%が過半数を占め、次いで「職場の人数が減っている」「社員の平均年齢が上がっている」同35.0%、「成果に対するプレッシャーが強まっている」32.7%といった項目が上位に挙がっています。所属する組織で、現在実施されている制度やしくみについて尋ねました。回答者全体では、「目標管理制度(MBO)」36.6%、「フレックスタイム制」34.8%の実施割合が多く、次いで「業績表彰制度」25.8%、「KPI(Key Performance Indicator)」24.5%、「社内公募制度」21.4%といった項目が上位に挙がっています。職場の部下について尋ねました。回答者全体では、「異性の部下がいる」67.4%、「自分より、年上の部下がいる」66.2%の割合が高く、次いで「自分より、在籍年数の長い部下がいる」57.0%、「中途入社の部下がいる」53.4%といった項目が上位となりました。
業務のうち、最も多く時間を割いているもの/本来もっと時間を割くべきものについて尋ねました。最も回答割合が高かった項目は、日ごろ多く時間を割いている業務では「資料作成(社内向け)」44.0%、本来なら最も時間を割くべきだと思う業務では「部下とのコミュニケーション」64.4%でした。現在の仕事における、プレイヤー業務(マネジメント以外の業務)の割合について尋ねました。「0%(プレイヤーとしての仕事はしていない)」と回答したのは3%にとどまり、回答者全体の97.0%がプレイングマネージャーとして業務を行っています。プレイヤー業務の割合の平均は46.2%、中央値は50.0%でした。半数以上の課長においてプレイヤー業務の割合が50%を超える結果となりました。((2)に続く)

調査結果

あなたが管理している職場の状況は、3年前と比べてどのように変化していますか?(複数回答、全体、上位5項目抜粋)(単位:%)
あなたの所属する組織で、現在実施されている制度やしくみを全て選んでください。(複数回答、全体、上位10項目抜粋)(単位:%)
あなたの職場の部下について、あてはまるものを全て選んでください。(複数回答、全体、上位5項目抜粋)(単位:%)
次の業務のうち、最も多く時間を割いているもの/本来もっと時間を割くべきものはどれですか?(1位~3位まで、全体、上位5項目抜粋)
【日ごろ多く時間を割いている業務】(単位:%)
【本来なら最も時間を割くべきだと思う業務】(単位:%)
現在のあなたの仕事における、プレイヤー業務(マネジメント以外の業務)の割合はどの程度ですか?(全体)(単位:%)