第3回 上場企業の課長に関する実態調査 |
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調査結果の概要
学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)は、従業員数100人以上の上場企業に勤務し、部下を1人以上持つ課長を対象に、職場の状況や課長自身の意識などに関するアンケートを実施し、「上場企業の課長に関する実態調査」としてまとめました。3年前と比較した職場の状況を尋ねたところ、「業務量が増加」56.4%が最も多く、次いで「成果に対するプレッシャーが強まっている」34.3%、「コンプライアンスのための制約が厳しくなっている」33.5%の順となりました。課長としての悩みについて尋ねました。「部下がなかなか育たない」42.7%がトップとなり、次いで「業務量が多すぎる」35.8%、「部下の人事評価が難しい」27.3%と続きました。部下に不足していると感じる知識・能力・態度について尋ねたところ、「新しいアイデアを生み出す力」30.4%、「課題を明確にする力」29.5%、「自分の考えを論理的に伝える力」24.1%などが上位に挙げられています。海外志向について見ると、海外で「働きたいとは思わない」が50.2%、「働きたい(「どんな国・地域でも働きたい」10.3%+「国・地域によっては働きたい」39.5%)」が49.8%となり、意見が割れました。海外で働きたい理由は「日本ではできない経験を積みたいから」67.0%と「自分自身の視野を広げたいから」61.1%がそれぞれ6割を超え、「自分の能力を高めることができると思うから」35.2%が続きました。一方、海外で働きたいとは思わない理由では、「自分の語学力に自信がないから」63.0%が最も多く、以下「生活面が不安だから」47.7%、「海外に魅力を感じないから」34.3%の順となりました。