第一生命経済研究所 職場でのコミュニケーションの現状と課題 |
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調査結果の概要
第一生命保険株式会社のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所では、標記のアンケート調査を実施しました。はじめに、「職場では、わきあいあいと楽しい人間関係を築きたい」(以下、「楽しい人間関係を築きたい」)と、「職場の仲間を信頼している」(以下、「仲間を信頼している」)についての意識をたずねたところ、「楽しい人間関係を築きたい」については、中小企業・大企業ともに、管理職では女性より男性で高く、非管理職と非正規社員では女性で高い傾向がみられ、特に大企業の管理職における男女差は20ポイントと大きくなりました。「職場の同僚や部下が悩んでいたら、積極的に相談に乗ったりフォローをする」(以下、「相談やフォローをする」)、「職場の人たちには、何かと気配りするように心がかけている」(以下、「気配りする」)について、最も割合が高かった大企業の女性管理職では、75.4%が「相談やフォローをする」と回答しているのに対し、最も低かった中小企業の男性非正規社員では31.8%と、その差は43.6ポイントに及びました。「業務を円滑に進める上で、タイプの合わない人ともうまく付き合うべきだと思う」(以下、「うまく付き合うべき」)と「職場では『理解しあうこと』より『衝突しない』ことの方が重要だと思う」(以下、「衝突しないことが重要」)について意識をたずねたところ、全体的に、男性より女性で「そう思う」とする回答割合が高くなりました。「自分は異性と仕事をするより、同性と仕事をするほうが楽である」について、「あてはまる」(「非常にあてはまる」と「まああてはまる」の合計)と回答したのは、大企業の男性非管理職(47.9%)、大企業の男性管理職(44.2%)、中小企業の男性管理職(44.0%)の順に多くなり、また、女性の回答結果との差は非常に大きく、大企業の非管理職では男女差が30.3ポイント、大企業の管理職で29.7ポイント、中小企業の管理職で26.0ポイントとなりました。最後に、職場の人間関係の満足度についてたずねたところ、満足度(「非常に満足している」と「どちらかといえば満足している」の合計値)は、大企業の女性非正規社員で、72.5%と最も高くなりました。