国際平和に関する調査2011 |
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調査結果の概要
モバイルリサーチを展開するネットエイジア(株)では、昨年に引き続き、『国際平和』についてのアンケートを実施しました。まず始めに、今、世界が平和であると思うか?と尋ねました。17.4%が「平和であると思う」と、82.6%が「平和であるとは思わない」と回答しました。年代別で比較すると、50代で「平和であると思う」と答えたのは22.5%で、他グループよりも若干高い結果になりました。続いて、今、日本が平和であると思うか?と尋ねました。45.5%が「平和であると思う」と、54.5%が「平和であるとは思わない」と回答しました。年代で比較すると、50代を除いた全てのグループで、半数以上が「平和であるとは思わない」と回答しました。あなたが思う『平和』とは?最も多かったのは「世界中から紛争・戦争がなくなること」78.0%でした。以下「治安が守られていること」73.7%、「家族と平穏に暮らせること」67.2%と続き、性別で比較すると、いずれの項目でも女性の方が項目を選んだ割合が高く、特に「世界中から紛争・戦争がなくなること」「貧困や飢きんがなくなること」「核が廃絶されること」「大きな災害が起こらないこと」ではいずれの項目でも男性よりも10pt以上高い結果になりました。国際平和のために日本が行うことができる7つの事柄について、それぞれどの程度重要であると考えるか?尋ねました。この7項目のうち、『重要(計)』(「重要である」と「やや重要である」の合計)と答えた割合が最も高かったものは、『人道的支援』 86.7%でした。次いでほぼ同率で『(子供たちへの)平和教育』 86.6%が続き、『戦災地の復興活動』 82.4%、『核兵器廃絶運動』 79.9%の順となりました。原子力の平和利用についてどのように思うか?尋ねたところ、『原子力発電』では「賛成」が37.0%、「反対」が37.1%でほぼ同等になり、『診断や癌治療など、医療行為のための放射線利用』は「賛成」が86.0%、「反対」が2.4%で、両者に大きな差が見られました。『各種品質検査のための放射線利用』では「賛成」が64.0%、「反対」が7.2%で、こちらも両者に大きな差が見られました。『農作物の品種改良のための放射線利用』では「賛成」が21.0%、「反対」が46.2%で「反対」のほうが25.2pt高く、また『原子力を動力源とする輸送機器の製造』では「賛成」が20.4%、「反対」が46.7%と、こちらも「反対」のほうが26.3pt高いという結果になりました。最後に、社会発展のために『原子力工学』や『原子核工学』などの技術的研究についてどのように思うか?尋ねました。「国費を増加させるべき」は29.0%、「現在のままで良い」が30.8%、「国費を減少させるべき」が13.9%、「知らない・わからない」が26.3%となり、「国費を増加させるべき」と「現在のままで良い」と考えている割合がどちらも3割前後で拮抗しているということがわかりました。性別で比較すると「国費を増加させるべき」という意見は男女差が見られ、女性が20.0%であったのに対し、男性ではそれよりも18.0pt高い38.0%でした。
調査結果
- あなたは今、世界が平和であると思いますか。(単一回答形式)(単位:%)
- あなたは今、日本が平和であると思いますか。(単一回答形式)(単位:%)
- あなたが思う“平和”とは何ですか。(複数回答形式)(単位:%)
合計
(n=1,000)男性
(n=500)女性
(n=500)世界中から紛争・戦争がなくなること 78.0 70.2 85.8 治安が守られていること 73.7 72.2 75.2 家族と平穏に暮らせること 67.2 63.6 70.8 貧困や飢きんがなくなること 61.3 52.4 70.2 人間として最低限の生活ができること 59.9 57.6 62.2 日常生活においてなんの心配もなく暮らせること 59.6 57.6 61.6 核が廃絶されること 42.7 36.2 49.2 大きな災害が起こらないこと 40.3 33.4 47.2 伝染病や病気がなくなること 36.2 34.6 37.8 その他 2.4 2.8 2.0