2010年・10代が選ぶ重大ニュース

  • 調査期間
  • 2010/11/19~2010/11/21
  • 調査対象
  • 全国の10代の男女 500人(男女各250人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

感性の鋭い10代の若者は2010年をどんな年と捉えたのでしょうか?セーラー万年筆(株)では、全国の10代を対象に、今年の重大ニュースをアンケート、『総合および部門別(社会一般、スポーツ、文化芸能)』と『印象に残った流行語』をまとめました。今年10代が最も関心を寄せたニュースは「尖閣諸島沖中国漁船衝突事件」でした。領土問題だけでなく、反日デモ、レアアース輸出制限などさまざまな問題を引き起こし、日中関係を大いに揺るがしたこの事件は、10代にもとても大きなインパクトを与えたようで、海上保安官による「尖閣ビデオ映像流出事件」も3位となりました。2位は「チリ鉱山落盤事故」。何と言っても、2カ月あまり閉じ込められた作業員33名全員の救出は奇跡の生還として世界中が感動しました。4位、5位には、「サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出」、「バンクーバー冬季五輪開催」のスポーツ話題が続けてランクイン。サッカーは、直前のテストマッチが不振で監督解任論まで出ましたが、本大会では見事な戦いぶりで日本中が沸きました。スポーツは、世界選手権で32年ぶりにメダルを獲った「バレーボール女子、世界選手権 銅メダル」も10位に入りました。6位は「菅連立内閣発足」。首相交替による新内閣発足でしたのでトップ5以内に入ると思われましたが、同じ政治話題でも昨年1位の「政権交代」に比べると今一つインパクトは弱かったようです。7位は「小惑星探査機・はやぶさ帰還」。小さなカプセルが何年もかけて帰還、しかも小惑星からの微粒子回収という世界初の快挙は、10代の大きな関心を惹いたようです。そして8位は同数で「1ドル80円台の円高」と「裁判員裁判 死刑求刑」が並びました。特に裁判員裁判については、本調査時点で死刑求刑が4例あり、「死刑」判断をすることの是非や、裁判員の精神的・肉体的苦痛をどうケアするかということも論議され、10代にとっても無関心ではいられなかったようです。トップ10の内、社会一般が7項目、スポーツが3項目で、文化芸能話題はランクインしませんでした。10代が選ぶ今年の流行語の特長は、1位「~なう」(『いま~している』の意)、4位「リア充」(『リアルの生活が充実している』の意)、6位「本田△」(本田さんかっけー/『サッカー・本田選手かっこいい』の意)といったツイッターやブログで使われた言葉がランクインしたことです。こうした何でも省略形にしてしまう『ネット語』を選ぶところが10代の感覚らしいところです。2位はお笑い芸人・ねづっち(Wコロン)の「ととのいました」。即興でなぞかけ言葉をまとめる芸で一躍ブレイクしました。3位は今年大活躍した「AKB48」、そして5位は「2位じゃだめなんですか」(蓮舫議員)となりました。

調査結果

重大ニュース
<総合ランク トップ10> (単位:票)
1尖閣諸島沖 中国漁船衝突事件  〔社会〕240
2チリ鉱山落盤事故  〔社会〕184
3尖閣ビデオ映像流出事件  〔社会〕70
4サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出  〔スポ〕55
5バンクーバー冬季五輪開催  〔スポ〕51
6菅連立内閣発足  〔社会〕33
7小惑星探査機・はやぶさ帰還  〔社会〕29
81ドル80円台の円高  〔社会〕28
裁判員裁判 死刑求刑  〔社会〕
10バレーボール女子、世界選手権 銅メダル  〔スポ〕25
<社会一般> (単位:票)
1尖閣諸島沖 中国漁船衝突事件240
2チリ鉱山落盤事故184
3尖閣ビデオ映像流出事件70
4菅連立内閣発足33
5小惑星探査機・はやぶさ帰還29
61ドル80円台の円高28
裁判員裁判 死刑求刑
8北方領土問題17
8上海万博開催15
10日本人2人がノーベル化学賞受賞14
<スポーツ> (単位:票)
1サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出55
2バンクーバー冬季五輪開催51
3バレーボール女子、世界選手権 銅メダル25
4千葉ロッテ 日本一16
5早稲田大学・斎藤佑樹投手 プロ入り12
<文化・芸能> (単位:票)
1AKB48ブーム15
2K-POPブーム8
水嶋ヒロ ポプラ社小説大賞受賞
4松平健 妻の自殺6
5「嵐」 NHK紅白司会に決定5
<印象に残った流行語> (単位:票)
1~なう66
2ととのいました〔ねづっち〕44
3AKB4831
4リア充23
52位じゃだめなんですか〔蓮舫議員〕19
調査実施先:セーラー万年筆(株)