2010年・10代が選ぶ重大ニュース |
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調査結果の概要
感性の鋭い10代の若者は2010年をどんな年と捉えたのでしょうか?セーラー万年筆(株)では、全国の10代を対象に、今年の重大ニュースをアンケート、『総合および部門別(社会一般、スポーツ、文化芸能)』と『印象に残った流行語』をまとめました。今年10代が最も関心を寄せたニュースは「尖閣諸島沖中国漁船衝突事件」でした。領土問題だけでなく、反日デモ、レアアース輸出制限などさまざまな問題を引き起こし、日中関係を大いに揺るがしたこの事件は、10代にもとても大きなインパクトを与えたようで、海上保安官による「尖閣ビデオ映像流出事件」も3位となりました。2位は「チリ鉱山落盤事故」。何と言っても、2カ月あまり閉じ込められた作業員33名全員の救出は奇跡の生還として世界中が感動しました。4位、5位には、「サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出」、「バンクーバー冬季五輪開催」のスポーツ話題が続けてランクイン。サッカーは、直前のテストマッチが不振で監督解任論まで出ましたが、本大会では見事な戦いぶりで日本中が沸きました。スポーツは、世界選手権で32年ぶりにメダルを獲った「バレーボール女子、世界選手権 銅メダル」も10位に入りました。6位は「菅連立内閣発足」。首相交替による新内閣発足でしたのでトップ5以内に入ると思われましたが、同じ政治話題でも昨年1位の「政権交代」に比べると今一つインパクトは弱かったようです。7位は「小惑星探査機・はやぶさ帰還」。小さなカプセルが何年もかけて帰還、しかも小惑星からの微粒子回収という世界初の快挙は、10代の大きな関心を惹いたようです。そして8位は同数で「1ドル80円台の円高」と「裁判員裁判 死刑求刑」が並びました。特に裁判員裁判については、本調査時点で死刑求刑が4例あり、「死刑」判断をすることの是非や、裁判員の精神的・肉体的苦痛をどうケアするかということも論議され、10代にとっても無関心ではいられなかったようです。トップ10の内、社会一般が7項目、スポーツが3項目で、文化芸能話題はランクインしませんでした。10代が選ぶ今年の流行語の特長は、1位「~なう」(『いま~している』の意)、4位「リア充」(『リアルの生活が充実している』の意)、6位「本田△」(本田さんかっけー/『サッカー・本田選手かっこいい』の意)といったツイッターやブログで使われた言葉がランクインしたことです。こうした何でも省略形にしてしまう『ネット語』を選ぶところが10代の感覚らしいところです。2位はお笑い芸人・ねづっち(Wコロン)の「ととのいました」。即興でなぞかけ言葉をまとめる芸で一躍ブレイクしました。3位は今年大活躍した「AKB48」、そして5位は「2位じゃだめなんですか」(蓮舫議員)となりました。
調査結果
- 重大ニュース
<総合ランク トップ10> (単位:票) 1 尖閣諸島沖 中国漁船衝突事件 〔社会〕 240 2 チリ鉱山落盤事故 〔社会〕 184 3 尖閣ビデオ映像流出事件 〔社会〕 70 4 サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出 〔スポ〕 55 5 バンクーバー冬季五輪開催 〔スポ〕 51 6 菅連立内閣発足 〔社会〕 33 7 小惑星探査機・はやぶさ帰還 〔社会〕 29 8 1ドル80円台の円高 〔社会〕 28 裁判員裁判 死刑求刑 〔社会〕 10 バレーボール女子、世界選手権 銅メダル 〔スポ〕 25 - <社会一般> (単位:票)
1 尖閣諸島沖 中国漁船衝突事件 240 2 チリ鉱山落盤事故 184 3 尖閣ビデオ映像流出事件 70 4 菅連立内閣発足 33 5 小惑星探査機・はやぶさ帰還 29 6 1ドル80円台の円高 28 裁判員裁判 死刑求刑 8 北方領土問題 17 8 上海万博開催 15 10 日本人2人がノーベル化学賞受賞 14 - <スポーツ> (単位:票)
1 サッカーW杯南ア大会 日本代表ベスト16進出 55 2 バンクーバー冬季五輪開催 51 3 バレーボール女子、世界選手権 銅メダル 25 4 千葉ロッテ 日本一 16 5 早稲田大学・斎藤佑樹投手 プロ入り 12
- <文化・芸能> (単位:票)
1 AKB48ブーム 15 2 K-POPブーム 8 水嶋ヒロ ポプラ社小説大賞受賞 4 松平健 妻の自殺 6 5 「嵐」 NHK紅白司会に決定 5 - <印象に残った流行語> (単位:票)
1 ~なう 66 2 ととのいました〔ねづっち〕 44 3 AKB48 31 4 リア充 23 5 2位じゃだめなんですか〔蓮舫議員〕 19