日本全国の『ニコチン依存度』チェック2010(1)

  • 調査期間
  • 2010/08/13~2010/09/09
  • 調査対象
  • 全国47都道府県の喫煙者 9,400人(各都道府県男女/各100人、計200人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

10月1日から実施されるタバコ増税を前に、(株)ファイザーが全国の喫煙者を対象に実施した「日本全国の『ニコチン依存度チェック』2010」によると、回答を寄せてくれた喫煙者の66.9%がニコチン依存症とわかりました。この割合は2008年調査結果の70.8%からはやや下がりましたが、依然として高水準となっています。タバコ増税に併せて、大半の銘柄で10月から1箱あたり100円以上の値上げが実施されますが、92.5%の喫煙者がこの値上げ額を「高い」と感じており、53.3%が「禁煙に挑戦する」と回答。この割合は2008年調査結果の43.1%から10.2%も上昇しています。喫煙者が禁煙に挑戦する時期では、半数以上が「増税前に」52.8%と答えています。禁煙への挑戦方法の第1位は、「自分の意志のみ」59.8%が圧倒的に多く、6割に達していますが、禁煙に成功する自信については、「はい」52.5%、「いいえ」47.5%と半々となっています。10月1日からの増税で禁煙に挑戦しないと回答した喫煙者の理由は、「本数を減らすことで対処するから」32.2%が最も多く、「イライラしてしまうと思うから」22.7%が続きます。また、「何があっても禁煙しようと思わないから」14.4%という喫煙者もいます。しかし、「健康を損ねたら」48.3%、「更にタバコの価格が上がったら」43.9%禁煙に挑戦しようと考えていることがわかりました((2)へ続く)。

調査結果

TDSテスト(※ニコチン依存症のスクリーニングテスト)
全て「はい」/「いいえ」にて回答。はい=1点、いいえ=0点で計算し、問1~問10までの点数を加算、合計点数が5点以上でニコチン依存症と判定。
東京大学の川上憲人らがWHOの国際疫病分類のICD-10や米国精神医学会の精神疾患の診断基準(DSM-Ⅳ)に準拠して開発したニコチン依存症のスクリーニングテスト。日本人を対象に信頼性と妥当性の検証がなされている。10項目の質問で構成され、10点満点のうち5点以上であればニコチン依存症として診断される。
ニコチン依存症の割合
タバコ増税に併せて、大半の銘柄で10月から1箱あたり100円以上の値上げが実施されますが、この値上げ額は高いと思いますか。(n=9,400)(SA)
あなたは10月からのタバコ増税に併せて実施されるタバコの値上げをきっかけにして、禁煙に挑戦しますか。(n=9,400)(SA)
いつ頃から実際に禁煙に挑戦しますか。(10月1日からの増税で禁煙に挑戦する喫煙者:n=5,014)(SA)
どの様な方法で禁煙に挑戦しますか。最もあてはまるものをお選びください。(10月1日からの増税で禁煙に挑戦する喫煙者:n=5,014)(SA)
禁煙に成功する自信はありますか。(10月1日からの増税で禁煙に挑戦する喫煙者:n=5,014)(SA)
何故、今回のタバコ増税をきっかけに、禁煙しようと思わないのか、最もあてはまる理由を1つ選んでください。(10月1日からの増税で禁煙に挑戦しない喫煙者:n=4,386)(SA)(上位5位まで)
今後、どのようなきっかけがあったら、禁煙しようと思いますか。(10月1日からの増税で禁煙に挑戦しない喫煙者:n=4,386)(MA)(上位5位まで)
((2)へ続く)
調査実施先:ファイザー(株)