2009年度全国自治体・公立小中学校 学校トイレアンケート調査

  • 調査期間
  • 2009/08
  • 調査対象
  • 全国地方自治体1,872ヶ所の教育委員会(47都道府県と市区町村)のうち133の教育委員会(回答率:7.1%)と全国公立小学校1,000校、中学校1,000校の教職員(全都道府県からランダム抽出)のうち66の小学校、107の中学校、計173校(回答率:8.7%)
  • 調査方法
  • 郵送法

調査結果の概要

【学校のトイレ研究会】では、学校のトイレに関する調査を行いました。それによると、生徒や児童のために、学校の「トイレ」は改善が必要であるけれども、「(改修したくても)予算がない」。和式・洋式比率は84%の学校で「和式が多い(「全部和式」10%を含む)」ことがわかりました。改善が必要な学校の場所として、「トイレ」は教職員の1位、自治体の2位となりました。学校のトイレについて困っていることでは、自治体、教職員ともに「トイレが臭い・汚い」、「改修したくても予算がない」を1位・2位に挙げており、トイレの改修の必要性は多くが感じているものの、改修が進んでいない現状が浮き彫りになりました。日常、トイレ掃除をするのは、小中学校ともに「児童(62%)・生徒(78%)」が担当しており、約2割の小学校では「用務主事」18%が行っていました。トイレ内で汚れがひどい場所は、「和式便器」「小便器まわり」などが目立ちます。トイレを清潔に保つために、自治体が工夫していることは、「『きれいに使用しましょう』等の啓発チラシ」とともに、「和式から洋式への取替え」などが多いようです。(大便をするとからかわれる男子児童・生徒のために)男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすることを検討したことはありますか?・・・「ある」という自治体は7%、「ない」自治体は93%。必要性を感じている自治体は23%。3/4の自治体は「必要ない」75%と感じていることがわかりました。

調査結果

学校で、生徒・児童のために改善が必要な場所は? (単位:数)
全国自治体全国公立小中学校
教職員
校舎の耐震化9563
トイレ8484
デジタルテレビ6054
パソコン・電子黒板5346
構内LANケーブル3436
高効率照明器具2429
断熱ガラス・二重サッシ2417
太陽光発電2028
省エネ型空調機への更新1941
校庭の芝生化・屋上緑化1919
人感センサー照明1023
断熱材の吹付け813
その他715
現在、学校トイレの和式・洋式比率は?(全国公立小中学校) (単位:%)
学校トイレについて、お困りのことは?(複数回答) (単位:数)
自治体小中学校
トイレが臭い・汚い9787
改修したくても予算がない7384
頻繁に破損される166
設備面の知識が少ない158
生徒のマナーが良くならない1317
学校トイレに関する情報が少ない710
清掃方法がわからない67
トイレの器具数が不足し、混雑している42
困った時の相談窓口がない25
トイレ改修の際、現場の声を聞き入れてもらえない12
イタズラ書きが減らない1
破損された時の対応方法がわからない1
器具数が不足し、混雑している6
日常のトイレ清掃担当者は? (単位:%)
トイレ内で汚れがひどい場所は?(小中学校)(複数回答)(上位5位まで) (単位:数)
1和式便器87
和式便器まわりの床
3小便器82
4小便器まわりの床81
5洋式便器20
トイレを清潔に保つために、工夫していることは?(自治体)(複数回答) (単位:数)
1“きれいに使用しましょう”等の啓発チラシの作成47
2和式から洋式への取替え46
3清掃道具入れの整備19
4学校職員・生徒への教育19
5清掃マニュアルの運用15
6全校一斉清掃日を設ける8
7自治体によるトイレ巡回5
その他12
男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすること(完全個室化)について検討したことがありますか?(自治体) (単位:%)
男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすること(完全個室化)について必要だと思いますか?(自治体) (単位:%)
調査実施先:学校のトイレ研究会<http://www.school-toilet.jp/>