2009年度全国自治体・公立小中学校 学校トイレアンケート調査 |
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調査結果の概要
【学校のトイレ研究会】では、学校のトイレに関する調査を行いました。それによると、生徒や児童のために、学校の「トイレ」は改善が必要であるけれども、「(改修したくても)予算がない」。和式・洋式比率は84%の学校で「和式が多い(「全部和式」10%を含む)」ことがわかりました。改善が必要な学校の場所として、「トイレ」は教職員の1位、自治体の2位となりました。学校のトイレについて困っていることでは、自治体、教職員ともに「トイレが臭い・汚い」、「改修したくても予算がない」を1位・2位に挙げており、トイレの改修の必要性は多くが感じているものの、改修が進んでいない現状が浮き彫りになりました。日常、トイレ掃除をするのは、小中学校ともに「児童(62%)・生徒(78%)」が担当しており、約2割の小学校では「用務主事」18%が行っていました。トイレ内で汚れがひどい場所は、「和式便器」「小便器まわり」などが目立ちます。トイレを清潔に保つために、自治体が工夫していることは、「『きれいに使用しましょう』等の啓発チラシ」とともに、「和式から洋式への取替え」などが多いようです。(大便をするとからかわれる男子児童・生徒のために)男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすることを検討したことはありますか?・・・「ある」という自治体は7%、「ない」自治体は93%。必要性を感じている自治体は23%。3/4の自治体は「必要ない」75%と感じていることがわかりました。
調査結果
- 学校で、生徒・児童のために改善が必要な場所は? (単位:数)
全国自治体 全国公立小中学校
教職員校舎の耐震化 95 63 トイレ 84 84 デジタルテレビ 60 54 パソコン・電子黒板 53 46 構内LANケーブル 34 36 高効率照明器具 24 29 断熱ガラス・二重サッシ 24 17 太陽光発電 20 28 省エネ型空調機への更新 19 41 校庭の芝生化・屋上緑化 19 19 人感センサー照明 10 23 断熱材の吹付け 8 13 その他 7 15 - 現在、学校トイレの和式・洋式比率は?(全国公立小中学校) (単位:%)
- 学校トイレについて、お困りのことは?(複数回答) (単位:数)
自治体 小中学校 トイレが臭い・汚い 97 87 改修したくても予算がない 73 84 頻繁に破損される 16 6 設備面の知識が少ない 15 8 生徒のマナーが良くならない 13 17 学校トイレに関する情報が少ない 7 10 清掃方法がわからない 6 7 トイレの器具数が不足し、混雑している 4 2 困った時の相談窓口がない 2 5 トイレ改修の際、現場の声を聞き入れてもらえない 1 2 イタズラ書きが減らない 1 - 破損された時の対応方法がわからない 1 - 器具数が不足し、混雑している - 6 - 日常のトイレ清掃担当者は? (単位:%)
- トイレ内で汚れがひどい場所は?(小中学校)(複数回答)(上位5位まで) (単位:数)
1 和式便器 87 和式便器まわりの床 3 小便器 82 4 小便器まわりの床 81 5 洋式便器 20 - トイレを清潔に保つために、工夫していることは?(自治体)(複数回答) (単位:数)
1 “きれいに使用しましょう”等の啓発チラシの作成 47 2 和式から洋式への取替え 46 3 清掃道具入れの整備 19 4 学校職員・生徒への教育 19 5 清掃マニュアルの運用 15 6 全校一斉清掃日を設ける 8 7 自治体によるトイレ巡回 5 その他 12 - 男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすること(完全個室化)について検討したことがありますか?(自治体) (単位:%)
- 男子トイレの小便器をなくし、大便器のみにすること(完全個室化)について必要だと思いますか?(自治体) (単位:%)