「バイアグラ(R)発売10周年記念調査」(2)

  • 調査期間
  • 2009/03/19~2009/05/31
  • 調査対象
  • 日本在住の20歳以上の成人男性 7,710人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

((1)より続く)ED(勃起機能の低下)により性交に失敗した経験を調べるため、最近1年間で勃起が不十分(うまく挿入できなかった/中折れしたなど)でセックスが上手くいかなかったことがあるかどうか?尋ねたところ、年代が上がるごとに「ある」の回答が増加している。20代でも3人に1人(33.2%)、30代では半数近く(45.0%)、40代では約6割(59.1%)、50代では71.7%、60歳以上では79.6%が「ある」と回答し、かなり多くの人がセックスを失敗した経験がある実態も明らかになった。また、セックスでパートナーを満足させている自信について尋ねると、年代が上がるごとに「自信がある」の回答が減少し、反対に「自信がない」の回答が増加している。「自信がある」との回答は、全体及び全ての年代で半数に達しておらず、20代でも54.0%が「自信がない」と回答している。今までにEDかもしれないと思ったことは?と聞くと、45.3%が、「思ったことがある」と回答。20代は26.8%、30代は37.5%、40代になると半数以上(52.7%)に及び、50代が66.4%、60歳以上が74.0%と、「思ったことがある」の回答が増える。EDになっても、病院に「行く」という人は50.4%、行かない」人は49.6%と半々に分かれたが、年代が上がるほど、病院に「行かない」という人が増える。最近1年間のED治療薬の服用について尋ねた。すると、全体では84.7%が服用していないことがわかった。年代別で見ると、40代から「病院や薬局で入手」する人が目立ち始め、60歳以上ではおよそ2割(19.9%)が病院や薬局で入手していることがわかった。EDの治療は疾患の特性上、相談しづらいと考える一方で、男性の自信喪失に結びつきやすいためか、「できるだけ検査をしたくない」32.4%、「短時間で処方して欲しい」54.1%という人が多数を占め、いずれの年代でも同じような傾向が見られた。

調査結果

((1)より続く)
★参考データ~セックス以外での射精(自慰など)の頻度(n=7,710)(SA)
最近1年間で勃起が不十分(うまく挿入できなかった/中折れしたなど)でセックスが上手くいかなかったことがありますか?(n=7,710)(SA)
セックスでパートナーを満足させている自信はありますか?(n=7,710)(SA)
今までにED(勃起機能の低下)かもしれないと思ったことがありますか?(n=7,710)(SA)
もしED(勃起機能の低下)になったら病院に行きますか?(n=7,710)(SA)
最近1年間で、あなたはED治療薬を服用したことがありますか?(n=7,710)(MA) (単位:%)
病院や薬局
で入手
友人・知人
から入手
インターネット
で入手
いいえ
全体  8.5  3.7  3.784.7
20代  2.9  1.0  1.395.0
30代  5.9  2.6  2.889.1
40代10.6  5.2  4.680.3
50代13.5  7.2  6.373.9
60歳以上19.9  6.1  7.467.8
ED治療薬は、簡単な問診だけでもらいたいですか?(n=7,710)(MA) (単位:%)
はいいいえ
できるだけ検査をしたくない短時間で処方して欲しい薬剤が無効なら検査をしたいじっくり話を聞いて欲しい心理テストをして欲しい男性ホルモンの検査をして欲しい糖尿病の検査をして欲しい
全体32.454.113.0  9.7  6.3  8.5  3.9
20代30.146.115.715.2  8.811.0  5.2
30代34.153.915.111.2  7.4  9.2  4.9
40代36.759.110.9  6.7  4.6  6.3  2.6
50代36.359.2  9.7  5.1  4.0  6.3  2.3
60歳以上36.257.1  8.3  4.1  2.7  8.3  3.1
EDは多くの男性に起こり得る病気で、「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」を指す。日本では現在、40~70歳の男性の半数以上が何らかの原因でEDになっていると考えられており、潜在的な患者数は1,130万人に達するとも言われている。
調査実施先:ファイザー(株)