地域コミュニティーとのかかわりに関するアンケート調査

調査結果の概要

（財）経済広報センターが行なった「地域コミュニティーとのかかわりに関するアンケート調査」によると、７割弱の人たちが、居住地域内での相談や情報収集、地域の活動やイベントに参画しており、その主な内容は、「学術、文化、芸術、スポーツ」28％、「保健・医療、福祉」24％、「社会教育（生涯学習など）」22％など、趣味や自分自身、家族に関する内容が多い。男女別で見ると、「まちづくり（景観、観光振興など）」「環境の保全」「防災、救援活動」などの４項目は、女性より男性の割合が高く、男性は社会的な内容に関心が深いと考えられる。居住地域内で参画している活動やイベント、相談・情報収集の内容に対する評価は、「有意義だった」30％と「どちらかといえば有意義だった」56％を合わせると86％で、満足している割合が高い。男女の割合は、ほぼ同じである。今後、活用・参画したい内容は、個人や家族に関する分野「社会教育（生涯学習など）」27％と「学術、文化、芸術、スポーツ」21％が高い割合となっている。また、地域・社会に関する分野「環境の保全」や「まちづくり（景観、観光振興など）」、「地域安全活動」も20％～25％の割合を占める。（現在、活用・参画しているもの以外で）今後、活用・参画したい組織として、「市役所、区役所など（公的機関）」61％が最も高い。地域内で活用・参画していない人が、今後活用・参加したい内容で最も割合が高いのは「学術、文化、芸術、スポーツ」30％。続いて「社会教育（生涯学習など）」26％、「環境の保全」22％となっている。男女別に見ると、「保健・医療、福祉」は女性が22％、男性が13％、「出産、子育て、教育」は女性が16％、男性が８％となっており、いずれも女性が高い割合を占めている。これらの項目は、女性の方がより身近な問題として感じているといえる。（現在、地域内で活用・参画していない人が）今後、活用・参画したい組織のトップは「市役所、区役所など（公的機関）」で58％。以下「ＮＰＯ法人、ボランティア組織など（地域である課題を解決するために形成された組織）」42％、「趣味のサークル、同好会など（趣味などのために集まった組織）」34％、「町内会・自治会」33％と続くが、「子ども会、老人会、ＰＴＡなど（社会層別に形成された組織）」は10％と低い。

調査結果