メタボリック症候群特定健診に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2008/05/30~2008/06/02
  • 調査対象
  • メタボ健診を受診して、「保健指導」対象者となった40歳~69歳の男性 300人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

今月4月から始まったメタボリック症候群『特定健診』は実施に際し、さまざまな反響があったが、出だしは好調となった。メンズエステ・プラソンを全国に運営する(株)プラソンではメタボリック症候群特定健診(以降、メタボと称する)に関する意識調査を実施した。メタボになった要因を尋ねたところ、メタボ予備軍及び完全メタボの男性ともに「運動不足」と「過食/偏食/間食」であると自覚していた。メタボ改善のために会社に要望する支援策ではメタボ予備軍及び完全メタボの男性とも「会社に支援策は求めない」が高い数値を示し、基本的に個人の自助努力をする傾向が窺えるが、そんな中、完全メタボの男性の場合、会社に対して「勤務(残業)時間への配慮」28.6%や「各種施設へのチケット」25.7%など『時間』及び『金銭的』支援を求める傾向があり、一方、メタボ予備軍の男性では「運動などの専門家のアドバイス」21.7%や「栄養士によるカウンセリング」20.4%など、専門家のアドバイスを求める傾向がある。メタボ『栄養指導』を受けて、行なっている事はメタボ予備軍及び完全メタボの男性ともに「間食・偏食をしないようにしている」「従来よりも食べる量を減らしている」「昼食時、低カロリーな食事を摂る」など、食事の量を抑える傾向が高いのが特徴で、また、『運動指導』を受けて、行なっている事では「ウォーキング」が圧倒的に多く、ともに7割を超えている。自身で身体を動かす事でメタボの改善を図る傾向が高く、これは日常的に仕事が忙しい中で手軽に取り組めるためと推測される。メタボを改善するための課題について挙げてもらった結果を見ると、メタボ予備軍及び完全メタボの男性両者とも『個人』を重視しているが、その中で、「家族の協力」も40%超と高い事から、個人で取り組むためには一番身近である家族の協力が必要であると考えているようだ。

調査結果

メタボリック症候群(以降、“メタボ”と称する)になった要因は? (単位:%)
メタボ改善に対する会社支援策の要望点 (単位:%)
メタボ予備軍の方完全メタボの方
勤務(残業)時間への配慮17.428.6
栄養士によるカウンセリング20.411.4
運動などの専門家のアドバイス21.717.1
各種施設へのチケット25.225.7
セミナーへの参加13.015.7
カロリー計算された食事メニュー12.611.4
目標達成のためのスケジュール管理10.014.3
会社に支援策は求めない33.540.0
メタボ“栄養指導”を受けて、行なっている事は? (単位:%)
メタボ予備軍の方完全メタボの方
間食・偏食をしないようにしている59.160.0
従来よりも食べる量を減らしている57.058.6
昼食時、低カロリーな食事を摂る42.644.3
お酒の量を減らしている34.340.0
妻若しくは母にカロリー計算をしてもらう25.725.7
お酒を飲む回数を減らしている32.625.7
栄養について自分で勉強したり調べたりする18.322.6
足りない栄養素はサプリメントで補う17.817.1
妻若しくは母にお弁当を作ってもらう17.012.9
専門家にアドバイスをもらう  7.412.9
栄養素の高いものを食べるようにしている13.510.0
メタボ“運動指導”を受けて、行っている事は? (単位:%)
メタボ予備軍の方完全メタボの方
ウォーキング75.272.9
ジョギング20.925.7
自転車28.325.7
スポーツクラブ/フィットネスクラブ18.718.6
各種スポーツ11.317.1
ストレッチ18.315.7
筋力トレーニング18.715.7
水泳10.912.9
健康器具13.011.4
ビリーズブートキャンプなど Wii Fit  5.7  8.6
メタボを改善するための課題は? (単位:%)
メタボ予備軍の方完全メタボの方
個人で手軽にできる事46.542.9
個人で楽しくできる事45.242.9
個人の努力41.342.9
家族の協力42.241.4
会社の支援体制15.721.4
保健指導の適切なアドバイス21.720.0
第三者によるスケジュール管理  8.312.9
「保健指導」対象者300人のうち、77%にあたる230人が“メタボ予備軍<動機付け支援>”。この約8割を占める人間が原則一回の指導で本当にメタボ脱出ができるか?を検証する必要があります(残りの23%―70人は継続的に3ヶ月以上の栄養及び運動支援を受ける“完全メタボ<積極的支援>”。(株)プラソンでは今後も調査を行い、どれだけの人がメタボ脱出のために取り組み、成功したのか?検証していく意向です。結果によっては、指導内容の見直しが必要となるかも知れません。
調査実施先:(株)プラソン