第一生命経済研究所「学校教育に対する親の認識と子供の関心」

  • 調査期間
  • 2007/03
  • 調査対象
  • 全国の中学3年生までの子供を持つ父親・母親 1,857人(父親927人、母親930人)及び小学4年生~中学3年生の子供 548人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、全国の中学3年生までの子供を持つ父親・母親及びその子供のうち小学4年生~中学3年生までの子供を対象に標記テーマのアンケート調査を行った。それによると、学校の教育について、受験科目、専科科目、勉強以外の生活に関する教育や指導のいずれでも半数以上の母親は「充分になされている」と捉えている。しかし、受験科目や勉強以外の生活に関する教育や指導については小学4年生~6年生の子供を持つ母親の「全くそう思わない」の割合が高く、専科科目では学年が上がるほど、「そう思わない」の割合が高くなる。学習(学校)環境の評価の結果を見ると、全体的に母親に比べて父親は「わからない」という回答が多く、子供の学校の様子をイメージできていない実態が明らかになった。子供の成績に対する把握状況は「よく把握している」と回答したのは母親で多く、特に、中学生の母親では46.2%に及び、父親では「ある程度把握している」の割合は高いものの、「よく把握している」との回答は母親に比べると非常に少ない。学校教育での学習に対する満足度は「ある程度満足している」という回答が多いものの、「非常に満足している」の回答はいずれの学年でも数%に過ぎない。全体的に父親より母親の満足度の方が高くなっているが、学年が上がるごとに満足度は下がる。世の中やニュースなど社会的な関心度について、子供に答えてもらうと…全体的に7割以上が「興味がある」と回答しており、女子より男子でより関心が高かった。また、新しい事に対する学習意欲については、8割以上の子供が「新しい事をもっと勉強したい」と回答し、中学生よりも小学4~6年生でその回答が多かった。

調査結果

学校での教育が“充分になされている”と思いますか?(小学1年~中学生の子供を持つ母親)
<国語、算数、理科、社会などのいわゆる受験科目> (単位:%)
<音楽や美術、技術家庭科などの専科科目> (単位:%)
<※勉強以外の生活に関する教育や指導> (単位:%)
※人との付き合い方や挨拶、生活態度、倫理観 etc.
学習(学校)環境の評価(「わからない」の割合) (単位:%)
父 親母 親
教え方(授業)の工夫51.221.4
先生の教え方48.520.3
授業のペース45.216.3
授業の難易度37.313.8
学習環境や雰囲気36.7  8.9
成績評価の仕方31.915.5
子供の成績に対する把握状況(小学1年~中学生の子供を持つ父親・母親) (単位:%)
父 親母 親
よく把握している  ある程度把握して
  いる
よく把握している  ある程度把握して
  いる
小学1~3年生  8.466.537.757.4
小学4~6年生10.265.331.365.8
中学生15.468.746.250.0
学校教育での学習に対する満足度(小学1年~中学生の子供を持つ父親・母親) (単位:%)
父 親母 親
非常に満足している  ある程度満足して
  いる
非常に満足している  ある程度満足して
  いる
小学1~3年生  4.245.5  4.356.2
小学4~6年生  1.741.9  4.543.6
中学生  5.429.3  4.234.8
子供の関心領域(小学4年~中学生の子供)
<社会的関心> (単位:%)
<新しい事に対する学習意欲> (単位:%)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0710.pdf
調査実施先:(株)第一生命経済研究所