世論調査「薬物乱用対策」 |
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調査結果の概要
全国の15歳以上の者を対象に、薬物の乱用(覚せい剤や大麻など、医薬品や医療目的にない薬物を不正に使用する事)をテーマに世論調査を実施した。最近、乱用が問題となっている薬物で、知っているものを尋ねたところ、「覚せい剤」を挙げた者の割合が最も高く88.9%であった。2位は「シンナー」の87.6%。薬物に関する事で、見たり聞いたりした事があることで一番割合が高かったのは「心身に及ぼす弊害や中毒」58.6%であった。薬物問題に対する関心度を見ると、「関心がある(「ある程度関心がある」含む)」とする者は60.9%で、理由として「青少年の健全育成への悪影響」77.7%や「薬物乱用者増加の不安」73.7%などを挙げている。最近、青少年の薬物乱用が増加しているが、その原因や理由を聞くと、1位は「インターネットや携帯電話での密売で入手が容易になっている」72.0%であった。青少年を薬物から守る対策で有効と思うものを挙げてもらうと、「学校での薬物乱用防止教育の強化」62.8%が最多で、次が「暴力団や不良外国人などの密売人取締強化」60.3%だった。薬物を乱用した青少年を立ち直らせるために誰の支援が必要か?「家族」を挙げた者の割合が最も多く83.9%、以下「友人」51.1%、「地域社会」49.8%と続いた。また、薬物乱用防止のために政府に望む事では「暴力団や不良外国人などの密売人取締強化」78.5%と「薬物の密輸入に対する取締強化」73.5%を挙げた者が7割を超えている。